掛川市の農業

2021年9月9日更新

掛川市では、土地の形状や土壌の特性を活かした、多彩で特色ある農業が展開されています。
北部の掛川地域では、基幹作物である茶をはじめ、水稲施設園芸、畜産等の農業が営まれ、南部の大東・大須賀地域では、大規模に整備された水田において効率的な水田営農が行われている他、茶や砂地での露地野菜、施設園芸等、多品目にわたる農業経営が展開されています。
特に本市の茶は、世界農業遺産に認定される茶草場農法による生産を中心に全国でもトップクラスの生産量を誇り、また、品質においても、全国の茶品評会等で数々の賞を受賞しています。
また、農業構造改善対策事業を積極的に導入し、土地の基盤整備による大規模化や緑茶加工施設等の施設整備を進め、農業経営の近代化と合理化を推進してきました。近年では農地中間管理事業を活用した農地の集積・集約による効率化を推進しています。
令和元年度の農業産出額は133億円で、県内での順位は、浜松市、富士宮市、静岡市に次いで第4位となっています。作物別では、第1位に茶(生葉・荒茶)の31億4千万円で、全体の23.6パーセントを占めています。第2位は米の19億円(14.2パーセント)、第3位はイチゴで13億9千万円(10.4パーセント)、以下、鶏卵、酪農、メロン、トマトの順となっています。(資料:令和元年市町村別農業産出額(推計)データベース(詳細品目別))
市内の総農家戸数は2,705戸で、市の総世帯数の約6パーセントとなっています。5年前と比較すると694戸が減少していますが、法人数は32から40と増加して、営農形態の変化が見受けられます。
経営耕地面積は2,950ヘクタールで、市域面積の約11パーセントを占めています。内訳として、水田が最も多く1,392ヘクタール(47.2パーセント)、次いで樹園地の1,197ヘクタール(40.6パーセント)、畑361ヘクタール(12.2パーセント)の順となっています。(資料:2020農林業センサス)
農業・農村は人々の命を育むための「食」を安定供給するという重要な役割の他、国土や自然環境、生態系の保全、水源のかん養、景観形成、文化の伝承、防災機能等の多面的な機能も有しています。
掛川市では、安定した市民生活を実現し、将来を担う子ども達に豊かな郷土を引き継ぐため、多様な期待に応えられる農業政策を推進します。

カテゴリー

閲覧履歴