総合トップ広報かけがわ2016年10月29日 人間国宝大角さんから「鍛金」学ぶ伝統工芸体験
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2016年10月29日 人間国宝大角さんから「鍛金」学ぶ伝統工芸体験

2016年10月29日更新

鍛金の実演指導をする大角さん(左)と指導を受ける児童たちの写真
大角さん(左)の実演指導にくぎ付けになる児童ら

昨年、金工の「鍛金(たんきん)」で女性初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された西郷地区出身の大角幸枝さんを講師に招き10月29日、西郷小学校で伝統工芸体験教室が開催されました。同校6年生の希望者46人が参加。大角さんから直接指導を受けながら、金工のおもしろさを体感しました。
この教室は、将来を担う子どもたちが一流の作家から伝統工芸を学び、文化に興味や親しみを持ってもらおうと企画されたもの。9月には漆芸家で人間国宝の室瀬和美さんによる教室も横須賀小学校で開かれています。
この日、児童らは12センチメートルほどのスズの円板を材料に、小皿づくりに挑戦。イチョウや鳥、さくら、人魚など、事前に用意した思い思いの下絵を円板の上に写し、その線上にくぎと金づちで模様付けする作業から始めました。その後は木づちでたたき続け、均等に伸ばしながら皿の形を自分好みに仕上げていきました。
大角さんは各テーブルをまわり、後輩たちに「金づちは下の方をゆったりと持つ」「しっかりと力を込めてたたく」「完成のイメージを持って」など小まめにアドバイス。児童も「どうしたらイメージした形にできるのか」「力加減は」など、積極的に質問をしていました。
児童の作業を見ながら、大角さんは「たたく過程で、表面積が増えながら絵が伸びたり、薄くなったりすることを実感してほしい」と述べ、「金工の世界を実際に体感してもらい、もっと知ってもらえたらうれしい」と、笑みを浮かべていました。

2016年10月29日

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