松井市長(右)へ受賞報告と掛川の農業について語る飯田社長
農業生産法人「佐束ファーム」の飯田政明社長が11月17日、掛川市役所を訪れ、松井市長に平成28年度全国優良経営体表彰の集落営農部門「全国担い手育成総合支援協議会長賞」受賞を報告しました。
この表彰は、農林水産省と同支援協議会が、農業者の経営発展を目的に優良実践者を表彰する制度。佐束ファームは平成12年3月に設立し、佐束地区に水稲や麦を66ヘクタール栽培しています。農地集積や集約、基盤整備、機械化への投資などを進め、耕作放棄地対策や地域の営農継続に努めてきたことが評価されました。
飯田社長は、「定年後、農地を荒らしてはいけないとの思いで取り組んできた」と話し、農家の高齢化や法人化が進んでいない現状など、市内の課題を挙げながら、「高齢農家が農地をどうして良いかわからない状態。10年後が心配。若い人が農業を引き継げる体制が急務」と力を込めると、松井市長は「農地を守ることは非常に大切。若者の後継者対策、60歳からでも営農できるシステムなど、行政、農協が何をすべきか改めて議論したい」と話しました。
2016年11月17日