総合トップ広報かけがわ2017年6月18日 真夜中に厄よけ唱える 大渕地区「さなぶり」
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2017年6月18日 真夜中に厄よけ唱える 大渕地区「さなぶり」

2017年6月18日更新

深夜に若竹をゆすりながら、さなぶりをする雨垂区の児童たちのようす

深夜に若竹をゆすりながら、さなぶりをする藤塚区の児童たちのようす

玄関先で若竹をゆすりながら厄よけする児童たち(左・雨垂区、右・藤塚区)

大渕地区で6月18日、小学生から中学生の子どもたちが深夜に豊作や家内安全を祈願したり、厄払いをしたりする「さなぶり」が行われました。
さなぶりは、同地区の8つの区(雨垂、野中、藤塚、岡原、浜、新井、中新井、野賀)で田植えが終わったころの6月中旬、下旬の日曜日深夜に行われている伝統の民俗行事で、市無形民俗文化財に指定されています。
午前1時から3時ころ、各区で決められた集合場所に子どもたちが眠い目をこすりながら集合。最上級生の「親方」と呼ばれるリーダーの指示で、紙のしでをつけた若竹を持った子どもたちが何班かに分かれ、各戸の玄関前で「ねんねこやいと・ほーらやいと」などの各区独自の唱えことばを叫びながら、家の軒先を竹で払い、厄払いをします。
藤塚区では10人の児童が午前3時に集合。2班に分かれ約70戸を回りました。玄関先でリーダーが御幣のついた太い青竹「ぼんでん」を持ちながら「家内安全・五穀豊じょう」と大きな声を上げると、控えていた子どもたちが竹をゆすりながら唱えことばを繰り返しました。厄払いを受けた家主が出てくると、「ごくろうさま。ありがとう」と声をかけながらお礼のお小遣いを手渡していました。
リーダーを務めた荻須優太さん(大渕小6年)は「朝から疲れるけど楽しい。大渕で続く行事だから残してほしい」と話しました。

2017年6月18日

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