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第363回 禁煙のすすめ

2012年4月20日更新

掛川市教育次長 水野 雅文

市役所が敷地内禁煙を開始してから1年間が経ちました。
掛川市が掲げています3つの日本一施策のうちの一つ、健康医療日本一のまちづくりの市役所自らの取り組みとして、平成23年4月1日から敷地内禁煙を実施しました。1年が過ぎ、これが当たり前になりましたが、まだ全国的には市庁舎で敷地内禁煙まで徹底したところは少ないではないかと思います。
この寸感ホットページでも、これを機会に禁煙に挑戦したと書いていらっしゃる部課長さんもおりました。執務時間内にタバコ休憩をとることはできなくなり、事務効率も上がったのではないか、タバコを吸っている職員も本数が少なくなり、受動喫煙もなくなり、健康度はアップしたと思っております。

禁煙マークのイラスト画像

昨年も記述したのでありますが、静岡市保健所の加治正行先生の資料を引用します。
今、アンチエイジングが盛んに言われていますが、タバコは全身の老化を早めるとのことです。

  1. 呼吸機能が低下する。40代の喫煙者=(イコール)70代の非喫煙者
  2. 動脈硬化が進む。高血圧・心臓病・脳卒中・認知症のリスク増大
  3. 肌荒れ・しわが増える、はげやすい
  4. 骨が弱くなる 骨祖しょう症
  5. インポテンツ、月経不順になりやすい
  6. 尿失禁を起こしやすい(女性)
  7. 歯周病にかかりやすい

喫煙者の皆さん、タバコをやめて元気に暮らしましょう。

過日、加治先生のタバコの話、「禁煙は愛」を聴きました。興味深い内容でしたので、一部をお知らせします。誤解していることもありました。その一つに、「タバコでやせられる」がありますが、これは「ウソ」ということです。ニコチンは内臓脂肪を増やすのだそうです。喫煙とメタボリック症候群を調べると、1日の喫煙本数が多いほど、メタボリック症候群発症リスク比は高まるのです。
さらに、「タバコでストレス解消は錯覚」ということです。タバコを吸うと血中ニコチン濃度は上がり気分はホッとし安定します。しかし、そのあとストレスが感じられ、またタバコを吸う。また、気分は安定するが、その後、イライラになり気分は不安定になる。
「ホッ」「イライラ」「ホッ」「イライラ」の繰り返しになるのだそうです。先生の談では「禁煙した方は、みなさん「タバコをやめたら、ストレスが減った」とおっしゃいますよ」ということです。
「やめるつもりはない」「好きで吸っているんだからほっといてくれ」という方。
そんなこと言ったって、止められないものは止められないと思う方。タバコをやめるための薬があるのです。ニコチンパッチを貼るのです。一定の条件はありますが禁煙治療の保険適用があります。掛川市内の医療機関でも保険で禁煙治療を受けられるところがあります。「全国禁煙外来・禁煙クリニック一覧」をホームページで検索してみてください。
また、ニコチンパッチは薬局でも市販されるようになったそうです。
一度、試みてください。
加治先生いわく。タバコをやめると、こんなにいいことが・・・。を紹介します。

  • タバコにしばられない人生を送る
  • 自分の健康を守る
  • 長生きできる=(イコール)子どもの成長を見守れる
  • 家族や同僚の健康を守る
  • 「喫煙タイム」で同僚に迷惑をかけない
  • 地球環境を守る(タバコ葉乾燥用のマキを伐採するため、毎年約3万平方キロメートルの森林が消失している)
  • わが子を将来喫煙者にしない
  • タバコ代がかからない

とのことです。

以上、禁煙のすすめを書かしていただきました。健康医療日本一のまちづくりを目指しましょう。

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