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第372回 新東名高速道路が開通して

2012年6月15日更新

掛川市納税課長 原田 勝

新東名高速道路(御殿場ジャンクション・三ヶ日ジャンクション間、162キロメートル)が4月14日に開通して早いもので2ヵ月が経過します。開通前の3月25日には森町と共催で開通記念イベントを実施しました。開通直前のウォーキングイベントということで、約4,500人の参加者で高速道路本線上が賑わいました。
開通してまもなく金谷インターチェンジから浜松浜北インターチェンジまで走ってみましたが、勾配もゆるく視界も広く感じ、トンネル内も明るく雨の中ではありましたが、非常に走りやすく感じられ快適でした。
掛川(倉真)パーキングエリア、遠州森町パーキングエリアは、開通直後のたいへんな混雑で、ゆっくり見れなくて残念でした。
上下線で13カ所あるサービスエリア、パーキングエリアは、地域の特色を活かした施設になっています。また、ぷらっとパークとして駐車場、出入り口により一般道から利用できるようになっています。
開通1ヵ月間の平均交通量は、平日1日あたり41,000台、休日1日あたり57,000台で、現東名の交通量は約4割減少し、全体では約2割増加だそうです。

開通直前の高速道路でウォーキングを楽しむ大勢の参加者

大勢の参加者とその様子を取材しているカメラを持った人

 

新東名森掛川インターチェンジわくわくウォーキングと書かれた横断幕をもって歩くイベント関係者
開通直前のウォーキングイベントの様子

工事費は、2兆5,710億円で莫大な金額ですが、投資効果、経済効果は計り知れないものがあります。

新東名の効果として、現東名高速道路とダブルネットワークが構築され、高速道路の交通渋滞の緩和、災害等緊急時の避難路・緊急輸送路としての機能など、道路の信頼性の向上が期待されます。

この新東名も構想から20年以上、工事着手から17年の歳月をかけ、開通したことになります。完成に至るまでには地元や地権者の方々の協力なくしてはできません。
新東名高速道路事業当初から新東名高速道を通過するだけの施設とせず、地域の振興に役立てようと考えてきたことから、静岡県が提唱する「内陸フロンティア構想」とともに、地域にとって真に役立つ施設となるよう期待するものです。

新しい高速道路と案内標識

まっすぐに伸びる高速道路と右手には山がつづく

 

新東名高速道路の価値

NEXCO中日本資料より

  • 地域間交流の活性化
    新東名の整備により、都市間の所要時間が短縮され、都市間の連携強化や地域間の交流機会の増加、活性化が期待される。
  • 地域の産業に与える影響
    静岡県産の野菜や果物が首都圏の食卓を一層支える。また、大規模工場から大消費地への輸送時間が短縮されるとともに、新東名沿線への企業進出が期待される。
  • 救急医療活動の支援
    新東名の整備により、救急医療施設への搬送時間が短縮されることで、安心な暮らしへの貢献が期待される。サービスエリアやパーキングエリアにヘリポートが整備され、高速道路上での事故への迅速な対応や防災への備えが増加される。

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