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第373回 手打ち蕎麦で仲間づくりを

2012年6月22日更新

掛川市財政課長 高川 佳都夫

掛川市役所に蕎麦打ちのグループがあるのをご存知ですか?
え?市役所に蕎麦打ちなんかやる人がいるの?と思われるかもしれませんが、いるんですよ、これが。
その名も「掛川蕎麦研究会」(通称:そば研)。グループの名前はいかにも硬そうなんですが、なんのことはない、蕎麦好きの職員が集まって、時々自分たちで蕎麦を打って、食べる会をやっているんです。最近では蕎麦研を知った多くの方から声を掛けていただけるようになり、いろいろなイベントへ参加させてもらい、本格手打ち蕎麦の振る舞いでイベントのお手伝いなどもさせていただいています。

そば打ちを披露する人とその様子を楽しむ参加者たち
蕎麦会では、蕎麦を目で楽しんで、
舌で味わっていただけます

ところで、この「そば研」は、どんなきっかけでできたんでしょうか。ちょっとだけ「そば研」の紹介をしておきましょう。
ことの始まりは、旧掛川市時代の平成14年。国土交通省から助役として招聘した小松正明さん(現在は北海道釧路市の副市長)が、蕎麦打ちを趣味にしていました。この小松さんが職員の有志を募って、平成15年に「掛川蕎麦研究会」を立ち上げました。当時の「そば研」のメーンイベントは、11月に生涯学習センターで開催されている消費生活展での手打ち蕎麦の振る舞い。それ以外には、小松元助役に蕎麦打ちの依頼が入ると、職員はそのお手伝いについて行く、といった感じ。そして職員も少しずつ、蕎麦打ちの練習を重ね、それなりに蕎麦を打つことができるようになっていきました。蕎麦打ちの師匠はもちろん小松さん。現在でも遠く道東の釧路から、我が「そば研」の活動や掛川市の動きをウォッチし続けてくれています。

 

掛川蕎麦研究会手打ち蕎麦処と書かれた横断幕をなどを持つメンバーと参加者
毎年11月には消費生活展へ参加しています

平成17年の市町村合併で現在の掛川市になった時に、小松元助役は助役の任を解かれ、北海道へ戻りましたが、さて、あとに残された弟子たちはどうしたものか・・・。それでもなんとか細々と自分たちで練習を続けながら、毎年の消費生活展での蕎麦打ちに力を入れてきました。
すると、掛川近辺で蕎麦打ちをやっている方たちから、イベントでの蕎麦打ちのお手伝いに来てほしい、という声がかかるようになり、数年前からは、東京女子医科大学大東キャンパスのキャンパス祭での蕎麦の振る舞いや、遠州横須賀街道ちっちゃな文化展での「蕎麦道場」での蕎麦打ち、土井酒造で行われる「花の香」学会の蔵出し陶酔の宴での蕎麦の振る舞い。掛川市立総合病院の「病院まつり」(現在は開催していません)での蕎麦の振る舞いなどに参加させていただくようになりました。こうした大きなイベントでの蕎麦打ちのお手伝いをするうちに、少しずつ蕎麦打ちの腕も上がってきて、それとともに「そば研」の名前もしだいに知られるようになってきました。(一部の人たちだけかもしれませんが)

 

それでは、昨年度一年間で「そば研」が開催したり参加したイベントを振り返ってみましょう。

平成23年5月4日 蕎麦会(そば研の蕎麦打ち練習会)
平成23年5月29日 ひかりのオブジェ実行委員会で蕎麦の振る舞い
平成23年6月5日 いちご狩り付き蕎麦会(そば研の蕎麦打ち練習会)
平成23年6月26日 国際交流センターAFA委員会バーベキュー大会で蕎麦の振る舞い
平成23年7月16日 蕎麦会(そば研の蕎麦打ち練習会)
平成23年7月23日 友人宅のバーベキュー大会で蕎麦の振る舞い
平成23年8月6日 東山口地区食生活推進協議会で蕎麦打ち体験指導
平成23年10月22日 遠州横須賀街道ちっちゃな文化展「蕎麦道場」で蕎麦の振る舞いお手伝い
平成23年10月23日 東京女子医科大学大東キャンパスのキャンパス祭で、地元土方のみなさんと一緒に蕎麦の振る舞いお手伝い
平成23年10月29日 御前崎市食生活推進協議会で蕎麦打ち体験指導
平成23年11月 5日 消費生活展
平成23年12月10日 原泉地域立さくら咲く学校で蕎麦打ち体験指導
平成23年12月23日 竹の丸大掃除で蕎麦の振る舞い
平成23年12月30日 地元の人たちへ年越し蕎麦打ち指導
平成24年1月15日 友人陶芸家宅の窯出しパーティで蕎麦の振る舞い
平成24年2月25日 いいじゃん掛川編集局主催「ライブいいじゃん」で蕎麦の振る舞い
平成24年3月18日 「花の香」蔵出し陶酔の宴で蕎麦の振る舞いお手伝い

蕎麦打ちの手本を見せる人と周りを取り囲み熱心に見ている参加者たち
蕎麦打ち体験の指導もやらせていただいています
(東山口地区食推協のみなさんと)

あらためてこうして1年間の活動を振り返ってみると、平均すると月1.5回くらいのペースで蕎麦打ちをやっていることになります。
たかが蕎麦打ち、されど蕎麦打ち。蕎麦打ちは奧が深い。この蕎麦打ちをやっていたことにより、職場と自宅の往復だけの生活では決して得ることのできなかった、新たな友人を大勢つくることができました。「そば研」は市役所職員による単なる趣味の素人蕎麦打ちグループですけど、「そば研」の活動を通して、これからも市民のみなさんと市役所の職員の新しい関係を築いていくことができればいいなあと思っています。

 

お盆に乗ったざるそばとつゆと薬味
こんなお蕎麦が、500円会費で食べ放題。
蕎麦つゆもそば研オリジナルです

そうそう、もうちょっとだけ「そば研」のPRです。「そば研」では、地域SNSいいじゃん掛川に「(そばけん)部室」というコミュニティを開設しています。どなたでも参加することができますので、「そば研」の活動の様子などをご覧いただければ、と思います。また、「そば研」主催の蕎麦会(蕎麦打ち練習会)では、出来上がったお蕎麦を食べていただく方(試食隊)を毎回募集します。会費制で、ワンコイン500円で、出来上がったお蕎麦は、あるだけ食べ放題です。毎回、多い方はザルで5枚~6枚食べる方もいます。蕎麦好きな方は是非参加してみてください。開催情報は「(そばけん)部室」へ掲載します。

 

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