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第378回 市民の「安全・安心」を見守る中東遠消防指令センター

2012年7月27日更新

掛川市中央消防署長 白畑 喜久雄

火事と救急は119番!!

消防指令センターで、それぞれ3台のモニターを並べ業務を行っている職員たちを背後から撮影している

本年4月1日から磐田市福田支所の4階に整備した中東遠消防指令センターにおいて、5消防本部から出向した職員により119番通報の受付と指令業務を行っています。

 

この指令センターに導入されている最新鋭の主なシステムを紹介いたします。
まずは発信地表示システムです。これは一般家庭の電話で119番通報した場合、受付直後に通報位置が特定でき、出動までの時間が短縮されるというものです。これまでは住所や氏名、電話番号を聞いて地図上で確認するというオーソドックスな方法でした。

おちついて一般電話から通報

消防指令センターのモニター画面には掛川市役所周辺の地図が写しだされていている

携帯電話からの通報は、災害点が詳細に特定できない場合がありますので、御家庭内などで近くに一般の電話がありましたら、その電話をご利用いただくほうが早く救急車や消防車は到着できます。

 

端末装置のモニター画面には西分署周辺の地図が映し出されている

続いて車両に搭載した端末装置です。
救急車や消防ポンプ車には端末装置(AVM)が搭載されていて、災害現場などの情報や現場までの所要時間、最短ルート、水利状況、他の車両の位置などを見ることができます。これにより効率的な部隊運用が可能となり、適確、迅速な活動が実現できます。

 

このほか、出動指令と連動して同報無線で火災放送を行ったり、消防団員などの携帯電話へ災害情報メールを配信する機能があります。これまでは119番通報を受け、出動指令と無線交信を行いながら手作業で同報無線のサイレンを吹鳴し消防団を召集していましたが、新たなシステムでは119番を受け出動指令をかける操作に連動してサイレンが吹鳴されるため、早期の消防団召集が実現できます。また、地図付災害メール送信により、消防職・団員へ早く・正確に災害現場を知らせることができます。

指令センターでは掛川市からの2名を含む9名が24時間体制で勤務しています。当初は同報無線の放送がコンピューターの合成音声のためイントネーションがおかしかったり、サイレン音が聞きづらいなどのご意見を頂きましたが、徐々に改善され、順調に業務を進めております。これからも指令センターと消防署の連携をより一層強固にし、1秒でも早く現場に到着し、市民が一人でも早く安全・安心を感じられるよう努めてまいります。

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