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第387回 仮称「南部体育館」への期待

2012年9月25日更新

掛川市南消防署長 青野 敏裕

新しく生まれ変わる市民集いの場

仮南部体育館及び駐車場の造成工事の様子

掛川市の南部地域にある大東体育館及び沖之須体育館は、昭和51年に建設され現在の耐震構造に適応しないため立て替えを余儀なくされ、建設地の立地条件等を考慮した結果この二つの施設の中間点である掛川市南消防署付近の農地が候補地となり、南消防署を取り囲む形で広大な土地16,500平方メートルが確保されこの広大な土地に予定建築面積2,200平方メートルの体育館が建設されます。7月末から仮南部体育館及び駐車場の造成工事が本格的に始まりました。造成工事が始まる前は、南消防署の周囲には茶畑が広がり緑に囲まれ自然豊かで心が安らぐ環境でとても静かなところでしたが、これからは、たくさんのスポーツを愛する市民の方々が集まる憩いの場として生まれ変わり、元気な声が響き渡ることと思います。

 

造成工事で土がならされている様子

土をならした、広大な体育館建設予定地

災害時避難所としての期待

掛川市南部地域は遠州灘が広がり東海地震等による高さ10メートル以上の津波危険が危惧されるとともに、甚大な被害も予想されます。現在この沿岸部地域には高層の建築物が少なく企業への避難地としての協力のお願いし、また学校等へ避難をするための外階段の整備も行われています。この仮称南部体育館が出来ることにより津波避難所としての機能も充分満たされ、市民の皆様の安全が確保できる施設であるといえると思います。南消防署周囲から緑が無くなってしまったことはとても残念なことですが、これからは市民の元気な声を聞けることも喜びの一つではありますが、今後起こり得る大きな災害に対する備えという面でとてもすばらしく良い選択であったと言えるでしょう。

南消防署の周囲に広がる体育館の建設予定地のパノラマ写真

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