総合トップ記事第388回 お肌の健康

第388回 お肌の健康

2012年9月28日更新

掛川市高齢者支援課長 平出 松子

色とりどりのコスモスと赤とんぼのイラスト

9月22日の秋分の日が過ぎた今頃ともなると暑さも一段落となる時期なのに、日中の暑さは治まらない最近の地球環境はどうなっているのでしょうか。暦(こよみ)に6月1日と10月1日に衣替えと記されていた文字は消えてしまっています。とは言え、このごろは朝晩の気温や虫の鳴き声、空の高さなどに季節の移ろいは確かに感じられます。

最近、健康講演会で、秋の気配を感じてから・・そして秋から冬にかけて、肌が乾燥しやすい季節で、男女や年齢を問わず、家族みんなの肌を健康で乾燥から守るために、今から保湿への意識を高めようと聞きましたので、この紙面でお伝えをさせていただきます。
夏の肌環境は、冷房で冷やされた冷たい空気や外では暑さと強い紫外線を受けたりと、室内外の温度差によってストレスにさらされます。
秋の肌環境は、まだまだ紫外線が強いのに外気は乾燥してきて、皮脂と汗の分泌は少なくなり、こちらもストレス状態となります。
成人男女の場合、女性の皮脂分泌量は男性の約半分で、男性は毎日の髭剃りで皮膚表面を傷つけているため、髭剃り部分に乾燥や肌荒れが起きやすいこと。
また年齢とともに皮脂の分泌量やセラミド(注)などの細胞間脂質の量が減少し、肌の水分量が減り、加齢によって乾燥しやすくなり、赤ちゃんや子どもでは大人に比べて皮膚が薄く免疫力が低いため、水分量が多くてもかぶれなどの肌荒れは起きやすいそうです。
身体の中でも最も皮膚が薄く乾きやすいのは顔で、特に目元や口元の皮膚は薄く乾きやすい。脛(すね)や腰回りなどは皮脂腺が少ないなどの理由でここも乾きやすい。また、特に手先・足先は心臓から遠く、血行が悪くなることでも乾燥を招くのだそうです。

それでは家族みんなの肌を乾燥から守るための保湿ケア対策で最も重視したいのは、お風呂上がりに保湿を習慣にして、肌の乾燥を防ぐことです。
ぬるめのお湯につかり、ゴシゴシ洗いは角質層を傷つけるので石けんをよく泡立て、やわらかいタオルでやさしく洗いましょう。そして直後に全身に保湿ケアをすることです。
それともう一つ、身体の内側すなわち毎日の食生活と、外側のケアであるスキンケアが両輪となり健やかな肌を育みます。毎日の食事の中で必要な栄養素をバランスよく摂取し、生活習慣とともに体調管理に気を配りましょう。というものでした。
その後、保湿剤選び、塗るタイミング、塗り方のポイントの話で講演会は終わりました。

納得はしたものの、ぬるめのお湯も、やさしく洗うのも、なかなか難しく、半分も実行できないだろうと考える自分にハッとし、半ばあきらめモードになりながらも叱咤激励の日々であります。 

注 セラミドとは、人の肌表面で外界から肌を守っている肌バリアともいわれる角質層

 

このページと
関連性の高いページ