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第393回 この頃の思い出

2012年10月26日更新

掛川市高齢者支援課参事(小笠老人ホーム施設長) 中谷 金松

血圧計の写真

月日の経つのは本当に早いものです、2012年もあと2ヶ月、お陰様で私も今年満60歳(還暦)を迎えることになりました。還暦といっても私にとって特別なことはありませんが、最近の思い出を振り返ってみるとやっぱり節目の年だなと感じる今日この頃です。
今年の1月22日の日曜日、ある人が掛川市立総合病院に救急で受診をした時のことでした、待合室で待つ間、時間があったので目の前にあった血圧計に腕を通してみた、「155ミリメートル・エイチ・ジー」、機械が壊れているんじゃないかと思いもう一度測定すると「153ミリメートル・エイチ・ジー」、どうやら壊れていないようである。しかし昨年7月に受診している人間ドックでは110ミリメートル・エイチ・ジー位で正常、いつもはそれより低い時もあったし、血圧は年齢と共に徐々に上がっていくものだと思っていた。しかもまったく体調には何の変化も自覚症状もないので、内心では血圧計を疑っていた。
そんな訳で、まだ若いから購入するのは随分先のことだと思っていた私だが、いつかは血圧計のお世話になるはずだからと変に納得し、購入をすることを決めた。職場の同僚から「医療機器メーカーのテルモがいいよ。」と、アドバイスを得て購入をしたのでした。
一週間ほど測定をしてみた、やはり血圧は高く140ミリメートル・エイチ・ジーから170ミリメートル・エイチ・ジー代で変動していた。170ミリメートル・エイチ・ジー代の時はさすがに不安になり、何かの病気からきているのではないかと思い通院を決意した。
受診すると検査のために血液と尿を採取し、診察室で血圧測定と聴診、及び打診を受けた。血圧は「170/102ミリメートル・エイチ・ジー」とのことでやはり高かった。次回受診時には、朝夕毎の血圧測定の記録をもって、二週間後に受診するよう指導された。
相変わらず高い血圧測定記録をもって二回目の受診をした、血液検査結果票を診ると上を向いた矢印の検査項目が5つあり、これらもひとつの要因であると言われ、血圧を下げる薬を服用するよう指導された。まだまだ若いと思っていたし(自分だけ)、しかも家族で血圧の高い人はいなかったので、ちょっとだけショックでした。薬局では「もう60歳だし、あなたぐらいの年齢になれば、何かしら患っていますよ。」と慰められました。
現在は血圧を下げる薬を朝食後に二錠服用している、一つはカルシウムの働きを抑え、もう一つは血圧を上げる物質の働きを抑えているようです。お陰様で120ミリメートル・エイチ・ジー代で落ち着いていますが、症状が無いからといって安心してはいけないようです。私は今まで大怪我や病気とは無縁で、当たり前のように健康で過ごしてきました、よーく考えてみたらすごーーくありがたいことでした。そして今後の人生、病気とは上手に仲良く付き合いながら、健康に留意していこうと思うこの頃です。

 

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