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第397回 教育委員会1階から こんにちは

2012年11月22日更新

学校教育課が入る建物の外観

学校教育課の部屋の前の様子

掛川市学校教育課長 佐藤 嘉晃

朝夕の寒さが徐々に厳しくなってきました。あと1か月ほどで今年も終わりになるこの時期、文化的な学校行事も終え、「次はこうするぞ」と、子どもたちと一緒になって活動する喜びを感じながら、来年度に向けた学校づくりの構想を練っていた自分を思い出します。
この4月、栄川中から学校教育課に赴任して半年以上が過ぎました。この間、学校現場とは異なる教育行政の「仕事」に携わり、一言では言えない様々なことを学びましたが、『自分の「仕事」の先には子どもたちがいる』ということを終始一貫して大切にするよう努めてきました。それは、子ども相手の「仕事」から大人相手の「仕事」に変わり、協議しているうちに、いつの間にか子どもの姿が見えなくなって「仕事」を進めてしまいそうなことが、以前、教育委員会に勤めていた時にあった反省からです。
さて、先月の掛川大祭で他町の屋台とすれ違った際に、25年前の教え子に出会いました。そのすれ違いざまに、「先生、今どこにいるだあ?」「教育委員会だよ」「学校じゃあないだあ?」「そうだよ」「教育委員会で何やってるだあ?」と聞かれ、私は「いろいろ」としか返答できませんでした。後で考えてみると、教育委員会は図書館を含めて6課あり、それぞれ異なる業務を行っているので、教え子にしてみれば「何があって、何をやってるのかな?」と思ったのでしょう。『学校教育課で「仕事」している』と答えておけば、学校関係の「仕事」をしていると察しがつくだろうし、そう答えるべきだと反省しました。それと同時に、一般市民に対して、「教育委員会って、どんな所、何やっている所」と、わかりやすい宣伝がもっと必要なのかと思いました。今まで考えもしなかったことが、「仕事」が変わって考えるようになったのも、私自身小さな成長かと感じました。
そこで、教育委員会全体のことは教育政策課の担当となるので、私は、学校教育課で推進している主要事業の項目のみを簡単に説明します。

  1. 「確かな学力」の向上を目指す学校(主に授業づくりや特別支援教育の充実に関すること)
  2. 豊かな感性、健やかな心身を育む学校(主に道徳教育に関すること)
  3. 家庭や地域住民等と連携した開かれた学校(主に中学校区学園化に関すること)
  4. 社会の変化に対応する学校(主に情報教育や外国人児童生徒の支援に関すること)
  5. 信頼される学校(主に頼もしい先生の育成に関すること)

このようなことを指導係(4名)と管理係(3名)と私の8名で推進しています。掛川市の教育「人づくり構想かけがわ 教育の光は掛川から」の基本目標である「夢実現に向かう、心豊かで凜とした市民」の育成に向けて、上記の5項目に力を注いでいます。
最後に、児童生徒の育成を考えると、学校教育課の「仕事」はとても重要です。「人に仕える事」と書いて「仕事」と書きます。組織の中では、自分が望むことばかり取り組むわけにはいきません。辛いことや嫌なことでも「仕事」としてやらなければなりません。私は、どんな「仕事」でも責任をもってやりたい。「働くとは傍(はた)を楽(らく)にすること」だから私は、自分の周りの人が楽(らく)に、良くなるように「人として動きたい」と思っています。管理職であろうがなかろうが、給料をいただいている以上、一生懸命「働く」ことが、「仕事」だと思っています。これからも、教育委員会1階で、子どもの姿をいつも目に浮かべて、「掛川市の教育」のために「仕事」をしたいと思います。

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