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第399回 記憶に残る北海道旅行

2012年12月7日更新

掛川市福祉課長 柴田 茂

趣味の少ない私ですが、楽しみの一つに旅行があります。
昨年の夏になりますが、私がお付き合いさせていただいておりますグループ10人程で、2泊3日の行程で北海道へ行って参りました。
このグループでの北海道旅行は初めてではありませんが、私にとっては記憶に残るような楽しい思い出の旅となりました。
行きはJR掛川駅から、空港送迎用のFDAバスにて富士山静岡空港。10時25分初のFDA飛行機で、12時10分にはもう新千歳空港着と誠に短時間で移動できる快適な旅の始まりでした。富士山静岡空港の利用は開港してから3回目となりましたが、本当に近くにあり便利で有難い施設と思っております。

大倉山シャンツェでジャンプ競技場の見学
ジャンプ風景

さて、8月末で夏の厳しい暑さが身にこたえておりましたが、さすが北海道は梅雨が無いと言われますように、からっとした気候は気持ちの良い出迎えでありました。 その日の午後は、小樽運河などへの観光後、夜は札幌へ戻り、夕食は札幌ビール園でのバーべキューで済ませ市内で宿泊。 翌日は、最初に市内の大倉山シャンツェでジャンプ競技場の見学をしました。冬季のジャンプはテレビなどで見る機会がありますが、夏のシーズンで雪はありませんが、たまたまジャンプを見る機会に恵まれました。実際のジャンプを見るのは初めてであり、急勾配での滑る姿は人間技を超えるまさに感動すべきものでありました。機会があれば雪のシーズンに是非見たいものです。

 

発車間近のトワイライトエクスプレスの写真
発車間近の札幌駅でのトワイライトエクスプレス

札幌発のトワイライトエクスプレス方向幕の写真
札幌発のトワイライトエクスプレス方向幕

 

トワイライトエクスプレスヘッドマークの写真
トワイライトエクスプレスヘッドマーク

大倉山シャンツェを後にし、札幌時計台など車窓から眺め、昼食は中央卸売市場で、海鮮料理を満喫しお土産などを購入後札幌駅へ。今回は、皆の希望でありました「トワイライトエクスプレス」を利用することができ、4番線14時05分発への乗車へと向かいました。この列車は、大阪と札幌間1,500キロメートルを22時間あまりで結ぶ日本一長い寝台特急で、人気が高くなかなか予約が出来にくいと言われております。欲を言えば、大阪発の「日本海の夕日を見ながら」が希望でありましたが、やはり10人の予約となると無理であったようです。

 

札幌駅で、飲み物や弁当を仕入れ9号車Bコンバートへ乗車。この寝台車は1号車のスイート・ロイヤルから、私共の利用した9号車までの編成で、8号車、9号車は2段式ベットの仕様です。飛行機とは違い長時間をかけての移動ですので、アルコールを飲みながらワイワイ楽しく、ゆっくり移り行く車窓を眺めながらの旅は、まさに列車の旅の醍醐味を満喫するものでありました。
札幌から、南千歳、東室蘭、稀府、洞爺、の各駅に停車後、午後6時43分五稜郭駅に着き青函トンネル専用車の機関車と交換する頃には、あたりは暗くなり始めていました。ここから先頭車両が9号車に変わり、青函トンネルへ、もうこの頃にはアルコールもかなり効いてきてうとうと状態に。青函トンネルには午後7時41分に入り36分程かかって通過。あたりはもう完全に真っ暗闇状態で、人家などほとんどないような風景でした。
青森信号所で機関車を交換し、また先頭が1号車になりました。このあたりでの「明け方までお休みさせていただく」車内アナウンスもかすかな記憶で、完全に睡眠状態に。

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敦賀駅で機関車付け替え

午前6時30分頃、直江津駅あたりの車内アナウンスで目覚め、ところどころ日本海を眺めながら、同僚との会話も始まりました。金沢駅で朝食の弁当を調達後、敦賀駅に午前10時36分到着。ここで機関車の付け替えのため15分間停車。久しぶりにホームに降り機関車付け替え作業の見学をし、一路私共の降車駅である京都駅に向け午前10時52分発車しました。途中の敦賀駅から新疋田駅との間は高低差88メートルあり、直進出来ない関係から「鳩原ループ線」があり円を描くように進むそうですが、あまり感じられませんでした。左に琵琶湖を眺めながら、長時間の列車の旅ももう少し。車中知り合い意気投合した初老の方などに別れを告げ、午後12時15分京都駅に到着。
京都駅で昼食後、新幹線で掛川駅へ無事到着。若いときであれば京都で市内観光も可能でありましたが、やはり「お年し」かな。

 

今回の旅行は、天候にも恵まれましたが、冒頭述べましたとおり念願の「トワイライトエクスプレス」乗車もでき忘れえぬ旅となりました。
この旅行に際し、私は未だ現役世代でありましたので、休暇をいただけた職場の皆様方の協力を始め、留守を守ってくれた家族にも改めて感謝したいと思っております。平均年齢まで生きられると仮定してもあと20年あまり。来年からは、時間の余裕ができると思いますので、今までの感謝を返すべく家内を誘い、のんびり旅行に行きたいと思っています。

トワイライトエクスプレス乗車記念証の写真
トワイライトエクスプレス乗車記念証

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