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第412回 いのちを守る「希望の森づくり」がスタート

2013年3月1日更新

掛川市地域支援課長 佐藤 益男

いのちを守る「希望の森づくり」が、昨年スタートしました。
森について改めて考えてみると、その果たしている多機能性に驚かされます。
森林は木材の生産のほかに、洪水や渇水を緩和する水源涵養機能や土砂災害防止機能、土壌保全機能、二酸化炭素の吸収や貯蔵などの生活環境保全機能、また、散策や森林浴を楽しむ保健・レクリエーション機能等々、数多くの機能を持っています。
しかし、私たちのいのちや水源を守るはずの森林は荒れ始め、また、防砂・防潮の役割を果たす海岸部の松林も松食い虫の被害により、その役割が維持できない状況にあります。

松食い虫の被害が拡大し枯れて茶色くなっている砂防林の写真
松食い虫の被害が拡大した砂防林

木が倒れて道路をふさいでいるの写真
源流部の荒れた森林

 

たくさんの人が植樹している植樹祭の様子
6月2日大東浜野地区における植樹祭

今、私たちは森林が持つ多様な機能を見つめ直し、森林が果たす公益機能である治山・治水・防災・環境の役割とともに、癒しの空間として私たちにやすらぎや潤いを与えてくれることを再認識する必要があると思います。
木々の緑が与えてくれる美しい景観や小鳥のさえずり、すがすがしい香りなどの「癒し」や「やすらぎ」、「潤い」は、心の健康のみならず、身体の健康にも大いに役立っていると考えられます。

市では、森づくりを通じて「いのちの尊さ」や「森の大切さ」の意識を共有し、森林の再生を図ることが大切であると考え、市民の皆様や企業・団体との協働による「希望の森づくり」プロジェクトに取り組み始めました。
このプロジェクトの一環として、昨年6月2日に大東地区において海岸防災林の植樹をNPO法人時ノ寿の森クラブの協力を得、市民1,400人の参加のもと常緑広葉樹15,500本植えました。また、10月27日にもNPO法人時ノ寿の森クラブとともに、新病院敷地内に掛川・袋井両市民3,300人による大植樹祭を行いました。

 

新病院敷地内での植樹祭の様子
10月27日新病院敷地内での植樹祭

間伐後の美しい杉林の様子
間伐後の美しい杉林

 

福島第一原発事故で、多くの住民が避難している福島県川内村からも猪狩副村長をはじめ16人が参加

今年も、私たちのいのちを守る「希望の森づくり」を計画していますので、ぜひご参加ください。

  • 3月23日(土曜日)午前10時から 沖之須砂防林(9,000本)
  • 3月24日(日曜日)午前10時から 市立総合病院(1,500本)
  • 9月30日(月曜日)午後1時から 大浜中学校(1,000本)
  • 10月19日(土曜日)午前10時から 千浜西砂防林(3,000本)
  • 10月20日(日曜日)午前10時から 国安砂防林(9,000本)

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