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第419回 感謝の一年

2013年4月19日更新

掛川市南部行政事務局長兼大東支所長 小田 勝男

今年の冬は、特に北日本では例年以上の寒さや豪雪で、それらに起因する事故が多発。そのため、春を遠く感じた人も多かったと思う。

私たちの身近な話題として、桜の時期を挟んで毎年年度末に行われる市職員の「退職者を送る会」。今年は、定年による退職者20人を含め30人の職員をお送りした。先輩たちの職歴を眺めながら、ひとり一人の顔を見ていると、お世話になった頃の思い出が頭に浮かんできた。

でも、拍手でお送りした後の気持ちが、いつもの送る会と違う。「この人たちをお送りすると、来年の今頃は、私たちの番」との思いがあったから・・・。これまで”退職する日が来る”ことは遠い先のように感じていた。しかし、今回は、より身近に、その事を感じた。複雑な気持ちで迎えた。

さて、人生には必ずスタートがあり、ゴールもある。
1月1日が1年の始まりであり12月31日が1年の締めくくりの日である。また、4月1日は新年度の始まりである。新たな気持ちを持って迎える日でもある。本年度1年間、きっと短く感じるだろう、と今は思う。
年々、1年が早く感じてはいたが・・・。最近は、さらにスピードアップしたようにも思う。

4月1日、退職された職員と入れ替わり、今年も新規採用職員22人が入った。25年度のスタート。1年間、人と人とのふれあいが始まる。お互いが尊重し合いながら、仕事を進める。1年が終了する来年3月31日、充実した1年間であった、とお互いが思えるような年になればいいなーと思う。

ここで、昨年私が経験したはじめての出来事を紹介させていただく。7月、50肩により、左肩が痛く病院通いを始めた。以来今年の2月までの7ヶ月間、週1回電気治療やマッサージによるリハビリを行った。お陰様で、元のような肩の動きが出来るようになった。
リハビリを始める前2ヶ月くらいから除々に痛くなって、車の運転にも支障を来たしてきた。普段の生活の中、また、寝る時にも痛みを感じた。
噂に聞いていた「40肩」「50肩」。実感として分かった。60歳に手が届く所に来て「50肩」。思い出の1つでもあった。

この5月1日、いよいよ新病院「中東遠総合医療センター」が開院する。思い出が詰まる現掛川市立総合病院は、55年の歴史に幕を下ろそうとしている。私にとって、一番の思い出は、今から4年前、蓄膿症を患い、その手術で9日間入院したことである。後にも先にも入院という経験はなく、少し不安であった。しかし、担当された医師の先生や看護師さんの温かな心使いで、その手術が終わり、その後の治療も順調だったことに対し感謝している。そうした身近な病院が閉院となるが、新病院は、市民みなさんの安心を、スタッフみなさんの笑顔により提供し、だれからも愛される病院となる事を期待している。

私たち同年は、この1年の中で還暦を迎える。思ってもみなかった節目の年。いままで、計り知れない人たちに支えられ生きてきた事を感謝し、記憶に残る思い出とともに、今こうしていられる幸せを素直に喜びたいと思っている。

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