総合トップ記事第421回 きっと掛川は、もっとおもしろい 「ひとたび、ふたたび 掛川」

第421回 きっと掛川は、もっとおもしろい 「ひとたび、ふたたび 掛川」

2013年5月2日更新

ひとたびふたたびと書かれたオレンジ色の暖簾のイラスト

ひとたびふたたびと書かれた緑色の暖簾のイラスト

坂道をひたすら登り続けるキツいサイクリングではない。平地をただただ走り続けるヤワなサイクリングでもない。

掛川市IT政策課長 松浦 伸弥

こんなフレーズから始まる「ゆるゆる遠州ロングライド&ガイドライド」というツアーイベントは、掛川観光協会と、磐田市、袋井市、森町、菊川市、御前崎市の各観光協会で組織された「静岡遠州観光ネットワーク(会長:掛川観光協会会長 平野正俊)」が主催する、地域資源を活用した「観光」と「交流」をテーマにした自転車の旅=(イコール)サイクルツーリズムです。
毎年3月に開催し、毎回700名近いサイクリストをお迎えしています。ほかの地域とは一味違うこのエリア独特のゆるゆる地形に、適度な起伏と多彩なカーブを持った自転車向きの道があることで、多くのサイクリストの関心を集め、参加者は東北から関西まで拡がっています。さらに、通(つう)好みのサイクリングを求める中級者以上の参加者がその多くを占めるようになり、サイクリストのマナーや使用する自転車の質も高度化しています。その結果、市内に滞在を望まれる方も年ごとに増えています。
1日で120キロメートルを走破してみようという方にはロングライド。魅力的な道を案内してくれる地元サイクリストに1日を委ねてみようという方にはガイドライド。この2つを2日間にわたって開催することが、全国のサイクリストの自転車の旅の志向にあって、ほかの地域では例を見ない事業として、自転車専門誌や関係者から高い評価をいただけるようになりました。

背中にロゴが施された赤いユニフォームを着ている男性の画像
5市1町の広域連携がデザインされた
静岡遠州観光ネットワークユニフォーム

菜の花が咲いている土手を自転車で走る参加者たちの画像
春先の逆川土手沿いは菜の花でいっぱいです
(掛川市役所付近)

 

開催月の3月は、咲き始める春の花と、変化に富んだ里山風景の中でのロングライドやガイドライドを体験することにより、当ツアーイベントへのリピートはもちろんのこと、大井川西岸から天竜川東岸、南アルプス南端から小笠山を越えて遠州灘海岸という広大なエリアに、まだまだ魅力的なサイクリングコースがあることを期待させることで、季節を越えて自転車旅へやこの地へのリピーターを促すのに効果的な事業であると確信しております。
また、掛川観光協会では市内50箇所への整備工具やポンプの配置する「バイクフレンドリーステーション」事業を全国に先駆けスタートしたり、またロコサイクリスト(地元サイクリスト)のガイド力を高めるために、北海道のプロガイドサイクリストを招聘(しょうへい)して講習会や走行会を実施したりして、こうした動きに加速度がついています。
これからの観光振興に、サイクルツーリズムは大きな価値をもたらしてくれると信じています。そして、この生涯学習型の観光振興、交流促進ともいえる取り組みに、私自身がこれからもできるだけ関与していこうと、特製クロスバイクに乗っています。

PS. IT政策課のTさんはロコサイクリスト(全日本レベルの健脚)で、4月異動のS係長は、近々クロスバイク購入する予定で、N主幹は上垂木から自転車通勤をしています。

トンネルをバックに、自転車にまたがった参加者たちの画像
隧道をくぐるのは、だれもがワクワクします
(掛川市上内田隧道)

原谷駅前で自転車にまたがったまま話をしたり、自転車を漕ぐ参加者たちの画像
国登録有形文化財・天竜浜名湖鉄道「原谷駅」で一休み

 

「ひとたび、ふたたび 掛川」

掛川観光協会のブランド戦略

ひと‐たび 【一度】には二通りの意味があります。

  1. 一回。いちど。
  2. いったん。もし。いちど。

ふた‐たび 【再び/二度】にも二通りの意味があります。

  1. 同じ動作や状態を繰り返すこと。
  2. 二番目。二度目。

このフレーズには、以下のような意味合いを込めています。
『ひとたび、掛川を旅すると ふたたび、掛川を旅したくなる』
一旅、二旅。『一つめの旅が、二つめの旅を誘引してしまう』
一度、再び。『一度訪れると、また再び訪れたくなってしまう』

初めてのお店に入るとき、その暖簾をくぐるのに少し躊躇してしまいますが、2回目、3回目は、その暖簾をくぐるのは、いとも容易くなってしまうものです。暖簾は、「暖簾分け」と言われるように、そのお店の流儀や作法を身に着けた弟子でないと暖簾分けしてもらえません。これは現代でいうところの、確立された「ブランド」なのです。掛川の交流型ツーリズムは、繰り返し訪れたくなるための考え方やセンス、おもてなしの流儀や作法を確立させていくためのブランド戦略です。

「きっと掛川は、もっとおもしろい」
ぜひ、一度掛川にお越しになり「掛川ファン」になってください。

ひとたびふたたびと書かれた小豆色の暖簾のイラスト

ひとたびふたたびと書かれた水色の暖簾のイラスト

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