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第428回 平常時から地震に対する減災対策を・・・

2013年6月21日更新

掛川市危機管理課長 杉山 仁

津波避難タワーの外観写真
津波避難施設

平成24年8月に内閣府から「南海トラフの巨大地震による地震動、津波高等の概要」が発表され掛川市では震度7のエリアが拡大し、津波の浸水域も菊川沿いでは県道大東相良線以南でありその他の沿岸部は国道150号線以南と示されています。
市では24年度に大東菊浜地区、大須賀今沢地区に津波避難施設を設置し、25年3月27日に完成式を行いました。25年度は菊川左岸に1基設置する計画で進めています。
さて、平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震では津波による被害が大きく、亡くなった方の92.5パーセントが水死との報告があります。最大震度7は宮城県栗原市で観測されていますが揺れによる被害は少なかったようです。
震度7のエリアの拡大が予想される掛川市、平常時から地震に対する準備、減災対策をしなくては、地震が起こった時、しておけばと後悔することになります。阪神・淡路大震災では83.3パーセントの方が建物倒壊等により亡くなっています。ぜひ、昭和56年5月以前の木造住宅にお住まいの方は無料の耐震診断、そして耐震補強工事の設計、工事と進めていただき「より強いわが家」にして頂きたいです。なお、ご相談は、掛川市役所都市政策課(電話:0537-21-1152)にお願いします。
さらに、家の中の安全対策としては、

  1. 逃げ場としての安全な空間をつくること。
  2. 寝室、子どもや高齢者のいる部屋には家具を置かない。
  3. 全に避難できるように、出入口や通路には物を置かない。
  4. 家具等の転倒防止を行う。

まず、自分の身を守ることが、家族や近所の方への救助に繋がります。

 

次に、非常持出品と備蓄品の備えです。特に地震が起きてから自衛隊などの救護活動を受けられるまでの食糧は備えておきましょう。7日分(うち非常持出3日分)を用意しておくことが大切です。また、飲料水は1人1日3リットルを目安に用意をします。なお、各家庭の状況により準備する内容が異なりますので日頃から準備することが減災に繋がります。万が一の時、後悔しないよう出来ることから減災対策をお願いします。

津波避難タワーの外観写真で、津波避難場所と書かれたプレートがついている
津波避難施設

津波避難タワーの柵の前にいる人たちの画像
津波避難施設

 

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