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第432回 夏の高校野球と審判員

2013年7月19日更新

掛川市議会事務局長 鈴木 直

夏といえば高校野球である。猛暑が続く中、第95回全国高校野球選手権静岡大会が、新装された県営草薙球場で2年ぶりに117校により開会式が行われた。
掛川球場は翌日14日が開幕であった。母校掛川西高の試合に野球部0Bとして応援に出かけた。
今年の掛川球場は10日間の内、半数の5日間が日程に組まれているのである。
松井掛川市長の挨拶の後、松井市長と少年野球児童による始球式で開幕した。

掛川球場での野球の様子の画像

母校掛川西高は日大三島高戦で、1回戦屈指の好カードと注目されていたとおり、超満員のスタンドの中、両エースの好投で1点を争う熱戦となった。9回の表、日大三島の攻撃、1死から3番打者の2塁打で一塁走者がホームを踏み、1点を先取した。9回裏掛川西最後の攻撃、2死走者2塁、3塁から9番打者の鋭い打球がレフトに!万事休すと思った瞬間、左翼手のグラブから白球がこぼれ、二人の走者が相次いでホームを踏み、執念の逆転サヨナラ勝ちで1回戦突破となったのである。この勢いでノーシードからの快進撃を望む。
高校野球は多くの人に感動を与えてくれる。そして高校野球は多くのボランティアにも支えられている。その中の一つが審判員であります。今年も116試合に約130名の審判員でジャッジされています。現在は審判員のなり手も少なくなり、高齢化も進んでいるようで今後が心配であります。不肖私も高校野球経験者であるので、後輩に恩返しのつもりで高校野球の審判員を努めました。現在の高校球児には、社会人になったら是非審判員となって私と同じように後輩に恩返しをしていただきたいと切に願っています。
私は15年間の消防団員を終わったあと、42才の時、当時の掛川野球連盟の審判部長から誘われ、高校野球の審判を始めました。まず、野球規則書を勉強、習熟し、全軟連1級審判員の資格を取得しました。そして高校の練習試合を数多く経験し審判技術を磨きました。
夏の高校野球選手権では、まず3塁からはじめ、2塁、1塁、と塁審を務め、球審を任せてもらえるには、約10年の経験と審判役員の信頼がないとできないポジションです。試合が終了した後は、必ず反省会を行い、審判員の位置の取り方や、動きなどが指導役員から指摘され、今後の試合に活かします。高校生が3年間猛練習した最後の夏に審判員の誤審は許されません。試合中いかなる事態が生じてもタイミング良く的確な裁定を下さなければなりません。したがって試合中の緊張感は並大抵のものではありません。
55才(審判員の定年、現在は57才まで延長されている)まで13年間夏の選手権を経験しましたが、最後の3年間は球審も努めることができ、人生の貴重な経験をさせてもらいました。60歳になりましたが、今後も練習試合での審判員として体の続くかぎり高校野球に携わっていきたいと思っています。

両チームがグラウンドに整列し挨拶を交わしている写真

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