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第436回 風を感じて 健康的に

2013年8月9日更新

掛川市学務課長 中根 純一

寸感ホットページに投稿する我々50代にとって、関心の高いのが健康と体力。

体力の衰えに気がついたのは40代半ばの頃、子供達を連れて海に行ったときのことである。若いときは真冬でも海に入り、一年中波乗りに興じていた。子供達に「かっこいいオヤジ」を見せようと颯爽と海に入った。ところが、波を取ろうにもパドリングに力が無い、波に乗ってもバランス感覚がおかしい、結局数本の波に乗っただけで残ったのは一週間分の筋肉痛。

いつまでも若いと思っていたが、「これはいかん!」と、トレーニングジムに通い出して早12年が経過した。

トレーニングジムはランニングにしろ筋トレにしろ、きつくて苦しいもの、しかも決して楽しくはない。唯一の救いは終えてからの程よい疲れと脱力感、そして筋肉の適度な緊張が心地よいこと。

"~何か楽ちんで、しかもそれなりの運動量のあるスポーツはないかな~?"

ありましたよ。「あまり苦しくない。」しかも「気分もスッキリでストレス解消」、さらには「それなりの運動量とバランス感覚が蘇る。」、それは自転車です。 今ではトレーニングジムと自転車(じて通&サイクリング)の二刀流で健康管理をしています。

サイクリングの良い所は、一人でも出来ること、時間の制約が無いこと、その日の気分で走行距離(運動量)が変えられること、公道以外は好きな音楽を聴きながら楽しめること、自動車や徒歩と違っていつもと異なるスピード感で景色が感じられること、季節感があること、など、挙げればキリがない。

最近、ハマっているコース
それは島田市にある大井川河川敷マラソンコース「リバティ」です。
このコースは基本的にはマラソンコースですが、週末には多くのウオーカー、ランナー、サイクリストなどで賑わっています。家族連れの散歩、リハビリ中の歩行訓練、ローラースキーに一輪車の練習など、みんな思い思いに楽しんでいます。もちろん自転車はOKですが、道端には「自転車の高速走行禁止」の看板がありますので、サイクリングというよりはポタリングでしょうか。

河川敷のコースの画像で遠くに橋が見える
代表的なコース

サイクリングを楽しむ親子連れの画像
ファミリーツーリング

 

河川敷のコースを走るランナー達の画像
ランナー達の強化トレーニング

サイクルウェアを着てロードバイクを漕ぐ人の画像
疾走するサイクリスト

 

コース上にコーンを立てて一輪車を練習する人たちの画像
一輪車の集団

一輪車を漕ぐ子供たちの画像
一輪車のタイムレース

 

このコースは大井川左岸の河川敷にあり、新東名高速道路の真下から大井川河口までの片道17.9キロメートルで、島田市・藤枝市・焼津市の3市にまたがっており、コース沿いには一定距離ごとにトイレ・水飲み場・パーゴラ・ベンチなどが配置されているほか、コース周辺には親水公園や野球場・サッカー場などが整備されています。また、コース横には東海道五十三次の石碑が設置されていて、これを観るのも一つの楽しみです。

コース横の芝生内にある休憩所の画像
整備された休憩所

屋根付き休憩所の中に自転車を停めている画像
あ~一休み

 

コース横の芝生がきれいなグランドの画像
コース周辺のグランド

日坂宿の石碑の画像
やっと見つけた日坂宿の石碑

 

いつもの行程ですが、午前8時頃、先ずはバイクを車に積み込みオーディオプレーヤーをポケットに島田市へ向かいます。大井川左岸の側道を南下してJRガード付近から河川敷に降り、グランドゴルフ場前へ駐車してバイクを下ろしスタートです。
そこからコースに出て河口方面へ向かいます。緩い下り坂を海が見える河口まで14キロメートルほど、朝一番は爽やかな曲を聞き、全身に風を感じながら風景を楽しみ下流へ向かいます。季節ごとの川の様子や木々の変化が感じられ、日頃のストレスは吹っ飛びます。ここが一番気持ちの良いところで、河口付近までゆっくり走っても1時間弱、ここでUターンをして今度は上りです。(マラソンコースでは河口付近が起点です。)

ハッチを開けた車の手前に白い自転車がある画像
朝8時頃の準備

サイクルウェアを着てロードバイクを漕いでいる人の画像
とりあえず風を感じて

 

長く続くコースとその横にある芝生の画像
ひたすら海を目指す

起点と書かれたプレートの横にある白い自転車の画像
海が見えるコースの最南端

 

上りといっても高低差は少なく、ママチャリのお爺ちゃんも見受けられるくらいですから大丈夫です。(中には競輪選手並みのピストバイクも疾走していますが)ここからは軽快な曲に変更です。スタートしたJRガード付近を抜けて新東名までの17.9キロメートル、一番運動量の多いところで少しばかりの筋トレになります。自分のペースでゆっくり上れば汗もかかずに楽ちん、ピストバイクと競争すれば汗だくになり、最上流地点を目指します。
途中、全国でも数少ない木造の賃取橋である蓬莱橋(世界一長い木造歩道橋897.4メートルとしてギネス社に認定)を見上げながら、さらに上流を目指します。最上流の新東名高速道路の真下でUターンしてスタート地点であるJRガード付近までの4キロメートル弱はクールダウン、穏やかなJazz(ジャズ)(女性ボーカル)がピッタリです。
のんびり走っても全行程で約2時間、走行距離は35.8キロメートル、程よい疲れと脱力感がたまりません。

長く続くコースの向こうに橋と青空が見える画像
ゆる~い上り坂

自転車を漕ぐ二人の横に川が見える
ピストバイクとすれ違い

 

自転車を漕ぐ二人
あっという間に抜かれ

コースの向こうに蓬莱橋と山が見える画像
コースから望む蓬莱橋

 

新東名の下を横切っているコースの画像
最上流の新東名下

川の向こうに青空が広がっている画像
川を観ながらクールダウン

 

この後、時間があるときはそのまま温泉へ直行です。
温泉は島田市田代の郷温泉「伊太和里の湯」です。
この温泉は、平成21年にオープンした日帰り温泉で、内風呂には美肌効果があるとされる「田代の郷温泉」源泉、露天源泉風呂には温まりの湯とされる「川根温泉」源泉と異なる2種類の源泉を楽しむことができます。また、森林の湯には大人気の人工炭酸泉もあります。
ここで「ゆっくり」と湯につかり、昼食をとって帰宅です。
一人でも良し、友達を誘って複数でも良し、風を感じて心地よく、しかもそれなりに運動量のある健康的な半日ちょっとのコースです。

注意点です。今回ご紹介したコースは、方角では北西から南東へ向かう緩い下りの大井川河川敷のコースです。そのため帰り道は緩い上り坂になりますが、冬場など特に西風の強いときは向かい風の上り坂となります。以前、同行した○○局のS次長は強風に立ち向かって大泣きをしていました。
おすすめの期間は猛暑と極寒期を除いて9月から12月、または3月から6月いっぱいです。

先ずはお友達を誘って一度お試しを!
友達の居ない方は声を掛けて下さい。ママチャリOKですよ!!

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