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第437回 いろんなところ いいところ

2013年8月16日更新

掛川市企画調整課長 鈴木 哲之

平成24年4月から企画行政に携わる様になり、おかげで方々のまちを視察したり、個人的にも旅をしたりで結構いろんなところに行ってきました。
ちょうど寸感ホットの順番が私に回ってきましたので、少し御当地の紹介やら徒然なるままに文字通り寸感をしたためてみることにしました。

まずは、掛川市と姉妹都市提携を結んでいる韓国の「横城郡(ヘンソングン)」についてです。静岡空港から約1時間で仁川空港、そこからわずか(?)3時間でもう横城郡です。
ここで郡の英語教育事情の視察と掛川茶のPRを同行者の皆さんとともにしてきました。ここは4万人の人口だそうですが、郡挙げての一大イベント「韓牛祭」の期間中には、韓国中からやたら10万人を超える人々がやってくるそうです。横城牛は韓国一の味だそうで大変美味しくいただきました。なにか少し前の元気があった頃の日本が韓国にあるような感じがしました。

韓牛祭の画像

韓牛祭の画像で、屋台で串焼きを焼いている

次は、国内の姉妹都市、岩手県の「奥州市」です。新幹線を乗り継いで4時間ほど、水沢江刺駅から奥州市の職員の方に、えさし藤原の里や街なかでのNPO中間支援団体などの御案内をいただき、奥州市役所で今後の交流について意見交換を行いました。
奥州市は自治基本条例にはじまり住民投票条例などのまちづくり関係条例がすでに出来上がっていて、中間支援組織は岩手県外でも指導的な位置にあるようで、NPOの活動も非常に活発なようでした。
えさし藤原の里」では毎年と言っていいほどNHK大河ドラマや時代劇のロケ地となっているそうです。

長野県の「飯田市」は、三遠南信地域のうち南信州の代表格というところでしょうか。人形劇のまちです。街なかは、飯田式の中心市街地活性化事業で3区画ほどが再開発ビルやマンション棟と、記憶が定かではありませんが、昭和11年の大火の後にリンゴ並木の歩道などで公園化され、きれいに整備されています。
その再開発ビルの一角に、NHKの人形劇「三国志」で有名な川本喜八郎の人形美術館があります。中に入ると、あの頃テレビに映っていた三国志の懐かしい人形達に出会えます。

もうひとつ、今は合併し飯田市となった旧上村の山深く、信州のチロルと呼ばれる「天空(あま)の里 下栗」集落、わずか20軒ほどの空中集落です。そのビューポイントに行くには、落っこちたらいつ助けがくるか分からないような急な山腹に、わずかに人ひとりが通れるほどの歩道が作られています。それをそろりそろりと20分ほど行くと、やっとで5人ほど乗れる仮設の見晴らし台(定員は40人だが)が見えてきます。これ自体がビューポイントだと思いました。

あまの里下栗を空中から撮影した画像で、山の中に小さな集落が見える

あまの里下栗の見晴らし台の画像

つぎは、佐賀県武雄市です。知る人ぞ知る樋渡啓祐市長の強い思いがいっぱい詰まった全国のロールモデルとなるか「武雄市図書館」のマガジンストリートの全貌です。 

武雄市図書館の外観写真

武雄市図書館内の画像で、見上げるような書架がずらりと並んでいる

武雄市図書館内を上から撮影した画像

武雄市図書館内にあるスターバックスの画像

指定管理者のCCC(カルチャー・コンビニエンス・クラブ)担当の山崎茜さんとSTARBUCKS(スターバックス)のコーヒーを飲みながら色々お話しをしました。この仕事のために武雄市に住所を移したそうです。
武雄市役所でも企画担当の職員の方とお話しさせていただくことができました。武雄に入って図書館を視察した後に何の予約もしていないまま、無理言って時間をつくってもらいました。相手をしていただいた市長秘書官の小松さんも、元々の武雄市職員ではなく、民間企業経験者採用枠で入ってきたとのこと。そう言えば図書館の担当課長の井上さんも、この小松さんも、ガンガンのイケイケドンドンて感じではなく、自然体でみんなで色々考え出し合って楽しく仕事している雰囲気でした。
武雄市役所は老朽化が進んでいるので、建て替えを計画しているそうです。担当の吉野さんに「掛川市役所見にくりゃいいんじゃん」と言っときました。

鳥取県境港市の「水木しげるロード」、今年で20周年を迎えたそうです。掛川から車で8時間近くかかりましたが、一度みておきたいと思い訪ねました。

水木しげるロードの画像

水木しげるロードにある店舗の画像で、いったんもめんに乗った鬼太郎の看板がある

鬼太郎のきぐるみの画像

水木しげるロードの中にある千代むすび酒造の画像

週末の暑い日でしたが、観光客は思った以上に多く、「ゲゲゲの鬼太郎」の人気は未だ衰え知らずです。
商店街の若い衆でしょうか。「鬼太郎」や「ねずみ男」のぬいぐるみを着て、暑くてたまらんだろうに頑張ってました。コンセプトは妖怪で町おこしかな? でも何か「三丁目の夕日」のような昭和の古き良き時代の商店街を思い出してしまいました。

島根県出雲市と松江市にまたがる周囲45キロメートルの汽水湖「宍道湖」は、スズキ、シジミ、コイなど「宍道湖七珍(しんじこしっちん)」と呼ばれる代表的な魚介をはじめ、80種類以上の魚介類の宝庫で、古の昔より周辺に豊かな幸をもたらし、そこから文明を築いてきた出雲の国にあります。この周辺には約20の神社があり、それぞれ老若男女が年間を通じて参拝に訪れます。今年、出雲大社は、60年に一度の「大遷宮」の一連の事業の中で修造作業が終わり、新しい本殿が5年ぶりに姿を見せました。20年に一度の伊勢神宮の「式年遷宮」と出雲大社の「本殿遷宮祭」が重なる神聖な年だとか。

出雲大社の本殿の外観写真

池に占い用紙を浮かべて、鏡の池の縁占いをしている人たちの画像

点在する神話ゆかりの神社は、縁結びの御利益で名高いところばかりです。特に八重垣神社はTVでも取り上げられ、これらの神社をめぐる旅が女性の間でブームになっているそうです。

滋賀県の長浜市、ここは豊臣秀吉が整備した城下町を中心に史跡や文化財が数多く残っているまちです。江戸時代の町並み「黒壁」を生かしたまちづくりが行われ、その一角「黒壁スクエア」には、明治期の洋風モダンな建物を改装して国内外のガラスを扱うショップやギャラリーが点在し、ガラスの魅力に溢れています。

最後に、京都府東山区の二年坂から高台寺へ、「はんなり」として、また「まったり」とした京都の味わいが出ているところだと思います。そこまでの喧騒がうそのように、そこからの坂道を「ゆっくり」と下りていくと京町屋の風情が感じられてきます。

京町屋の風情の画像で、坂を歩く人たちがある

京町屋の風情の画像

そして高台寺に足を踏み入れると、また違う「ゆったり」とした雰囲気に浸ることができ、その庭園を歩けば、「しっくり」と日本に生まれて良かったよ。そうだろ。と思います。

手入れされた庭園の画像で、松の木や芝生がある

高台寺の石庭の画像

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