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第438回 チェーンソーで彫刻に挑戦

2013年8月23日更新

掛川市中央消防署長 太田 幹雄

丸太を立てている地面についている木の面は1つ。上の部分は3つの枝分かれをしている
丸太を立てて眺める

チェーンソーカービング(彫刻)に挑戦してみました。

以前より自宅の暖房は薪ストーブなので毎年春から2年先の薪作りをして冬支度をするのが恒例で、チェーンソーは薪ストーブ用の薪作りに活躍しています。

薪用の木材は、近所の屋敷等の木を切って発生した大小の丸太を貰ったところ、知らない人からも届くようになり、今は木の確保には困りません、有り難い限りです。

薪用に貰った木の中には薪にしてしまうのは惜しい様な太い丸太も有ることから彫刻でもしようと保管しておいた太い槙の木(樹齢約100年)を取り出し、あれこれ眺めているとゴリラが両手を広げている姿に見えてきました。

 

男の人がチェーンソーで丸太に切り込みを入れている
チェーンソーが登場したが・・・

早速ゴリラの下絵を描き、丸太にマジックインクで大まかなゴリラを書き入れてみました。
ここからチェーソーの登場です、暑い日中は避けて夕方から作業開始です。
余分な部分を正面から横に回りながら荒削りして大まかな形を削り出しますが、なかなかバランスが取れません、持っているチェーソーを持ち上げる体力が続かずダウン。

 

初日は短時間で終了したつもりでしたが、次の日には体中が痛くて動きません。マッサージ屋に行って、肩から腰にかけて揉みほぐしてもらい、運動不足を痛感しました。

男の人が丸太にチェーンソーで切り込みを入れている。丸太にゴリラの顔が出来ている
削りすぎに注意

大まかなゴリラ全体の形を削って行きますが、削りすぎは要注意です。
削るのは早いが、削り過ぎは後戻り出来ません。

 

細かい所はノミやサンダーを使い仕上げました。なかなかゴリラの表情を削り出すのに苦労しましたが、ゴリラと分かるでしょうか?

丸太がゴリラが両手を挙げているようになっている
白いゴリラが完成

チェーンソーで切った丸太がゴリラが口を開け両手を挙げているようになっている
白いままだと迫力不足か?

 

歯は白くし、口の中は赤く塗り、バーナーで全体を焼いて黒くしてみました、ぐっと強そうな雰囲気が出てきた?

ゴリラの丸太彫刻に男の人がバーナーで焼いて色をつけておる
バーナーで焼いて黒くしてみました

ゴリがの彫刻の上半身。顔を焼いて黒くなって迫力が出ている
リアルに着色して迫力満点?

 

ここまで作るのに約一ヶ月を要しました。
後は雨に濡れる玄関先に置いたので、ログハウス用の防腐剤を塗って完成です。

ゴリラの彫刻横から。バーナーで焼いた木の木目がゴリラの毛並みをうまく表している
元気にガオー

玄関の前にゴリラの彫刻をおいて
フクロウと仲良く玄関でお客さんをお出迎え

 

チェーソーと聞くと、危険な機械とのイメージが強く一般には馴染みが薄いのですが、危険性を知ったうえで取り扱えば、作業効率が高く一度使えば大変強力な助っ人になります。

木造住宅の多い日本では地震が発生して倒壊した家屋から人命救出しなければならない場合も有るかもしれません。一度自主防災倉庫などに置いてあるチェーンソーを手に取ってみてください。

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