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第439回 手作りの少年野球大会

2013年8月30日更新

掛川市行政課長 大石 良治

毎年、5月中旬に学童の少年野球大会を開催しています。私が所属しています団体は、静岡県野球連盟の大東支部といい、掛川市の大東・大須賀地域の社会人や少年(中学)、学童(小学校)の野球普及のため事務局として20年ほど所属させていただいております。
今年も「選抜少年野球学童部 大東大会」を5月12日(日曜日)5月18日(土曜日)5月19日(日曜日)と3日間にわたって開催をしました。
昨年まで県内32チームで開催をしておりましたが、今回は25回という節目の年でもあり、40チームの参加をいただき盛大に開催をさせていただきました。

野球場。何人もの大人の男の人が開会式の準備をしている
開会式

野球場。スタンドから野球場の写真を撮って
開会式

開会式。野球場のグラウンドに一列に参加する野球チームが整列している
開会式

 

会議室。机を並べて、椅子に座って沢山の大人の人が会議をしている
会議の様子

毎年、支部内にある7つのスポーツ少年団の役員や支部内の理事による一大イベントでありますが、特にスポーツ少年団の父兄の全面協力により開催をしております。
会議を開催し、会場の確保や開会式の方法、賛助金のお願いや冊子の作成などを行います。スポーツ少年団の役員の方々は、毎年6年生の父兄の方々が中心となって行われますが、本当に熱心に自分達の大会という気持ちで多くの皆さんが運営に携わっていただいております。
また、大会前には、普段あまり利用されていない企業グランドの整備などは、担当チームのお父さん・お母さん・選手・そして選手の兄弟の小さな子供達まで「一家総出」で草刈りやグランド整備を手伝ってくれています。

 

冊子づくりも全て、自前で行うため、大東支所内の交流センターをお借りし、印刷や製本を行います。この時も、当番の役員以外の父兄で都合のよい方が集まってきて手伝ってくれます。
また、賛助金のお願いもこのご時世ですので、何もしなければ協力していただける方々が減っていく訳でありますが、各スポーツ少年団とも減った分は、新規開拓を積極的に取り組んでいただいており、毎年ほぼ同程度の賛助者を得ています。
この様な運営体制も25回の大会経験を経て、いろいろな形で出来上がったすばらしい体制ではないかと思っています。

部屋で大人の人が手前に2人、奥に3人、冊子を作っている
冊子作業

完成した冊子を机の上に、奥では大人の人が冊子を作っている
冊子作業

 

こういった活動を通じて感じていることですが、冊子等を作成しながらも、少子化が進んでいるのかと思うことがあります。それは、各チーム20人のメンバー枠を用意し記入してもらいますが、十数年前には、ほとんどのチームが5・6年生で枠いっぱい記入がされていましたが、近年はメンバーの数が10人を少し超え、学年も1~3年の低学年の子も目立つチームが本当に多くなっています。
少子化のみならず野球離れも進んでいるのかと、少し寂しい思いがしますが、あらためて、世界で活躍するヤンキースのイチロー選手が日米通算4,000本安打という偉業の達成が、夢や希望を与えてくれているか。
今後も野球界から、世界を相手に戦うプレーヤーや夢を与える人材が数多く輩出されることを期待しています。
今年の大会の結果を振り返ってみますと、優勝は地元 大坂野球少年団でした。また、準優勝は掛川支部の東山口野球少年団と市内のチームが好成績をおさめてくれました。

がんばれ大坂球児と書いた横断幕を持って、皆で優勝の記念写真
優勝 大坂

優勝旗とトロフィーを持って。選手と保護者皆で記念写真
優勝 大坂

東山口野球少年団の横断幕を持って、皆で記念写真
準優勝 東山口

掛川市がすすめる市民協働について

市民(今回は父兄)の方と交わされる会話は、野球のことばかりでなく行政のことなど多岐にわたることもありますが、このような何気ない会話や肩に力の入らない「人と人とのやりとり」の中からまちづくりのヒントを得ることができたり、行政に対する課題も聞くことができたりします。
小規模な団体の意見であっても、アメーバのように次々と取り込んで大きな集合体を成せば、難しく考えがちな「市民協働」も案外簡単にできるヒントなのかもしれないと考えています。
小さな団体の小さな活動が、少しでも「協働」に役立てることを考えながら、これからも野球に携わって行きたいと考えています。

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