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第459回 障がい者雇用の推進を図る(その2)

2013年12月27日更新

掛川市健康福祉部長 齋藤 善久

昨年の今頃、「障がい者雇用の推進を図る」と題した文章を寸感ホットページに掲載して頂きました。その時には、「浜松市障害者就労支援シンポジウム」において、岡山県総社市の片岡聡一市長の講演を聞き、平成25年度には、障がい者雇用について、これまで以上の取り組みをし、「希望がみえるまち、誰もが住みたくなるまち」を目指していきたい旨を書かせて頂きました。あれから1年が経過し、障がい者雇用について、その後掛川市ではどのように進んでいるのか、年末を迎えこの1年を振り返ると共に、再び紙面をお借りして御報告させて頂きたいと思います。
まず初めに、掛川市では平成25年度の新規事業として「掛川市障がい者新規就労500人サポート事業」を開始したことを御報告させて頂きます。500人は、市内の生産年齢人口の内、障がいを持っている方で未就労の方を推計した数字ですが、趣旨としては働きたい方全員に就労して頂こうというものです。
また、平成25年度は、統一地方選が実施された年でもありました。当市でも4月に市長・市議会議員の選挙が行われ、松井市長が再選された他、市議会議員では24人中11人が交替され、各常任委員会のメンバーも大きく替わりました。7月18日には新しい文教厚生委員会の委員の皆様と共に、昨年お話しを伺った岡山県総社市を視察する機会に恵まれました。
総社市では、これまでの取組経過や組織作りなどについて勉強させて頂きましたが、その際、片岡市長からこの事業を進めて嬉しかったことが二つあるというお話しを伺いました。一つは、以前は障がい者の就労がニュースで流れる際、就労した障がい者の後ろ姿やぼかした映像だったのに、今は子ども達が堂々と画面に向かって「就労できて頑張ります」などと言ってくれるようになった。その姿は、後に続く障がい者やその親たちに勇気を与えてくれるということ。二つ目は、平成23年度決算で生活保護世帯から多くの人が離脱して納税者に変わっていったこと。コツコツとよく頑張ったと思う、とのことでした。そして、障がいを持つ方が普通に仕事が出来る社会づくりに、共に連携し合い、協力し合いながらやっていきましょう、とエールを送って下さいました。
そして、10月10日、視察で勉強したことなどを参考として、「掛川市障がい者新規就労500人サポート事業」の推進協議会設立総会を開催することができました。メンバーは市内商工会議所やJAなどをはじめ、企業や福祉事業所、当事者やその家族など17名。会長には障がい者雇用に詳しく、「日本でいちばん大切にしたい会社」などの著書がある法政大学の坂本光司先生に就任して頂くことができました。12月26日には第2回の協議会を開催することになっています。
500人サポート事業はまだ始まったばかりですが、今後着実に進めていきたいと考えています。機会がありましたらその後の進展について、また改めて御報告させて頂きます。

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