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第462回 ジャンボ門松づくり

2014年1月24日更新

掛川市幼児教育課長 松浦 充

今年度、縁あってPTAの役員を引き受けることとなり、改めて子育てに参加する機会を得て、子どもの成長を見られたことは大変嬉しく、貴重な体験となりました。
特に、昨年暮れ、6年生、学校教職員、地域ボランティアと、PTA理事とで行ったジャンボ門松づくりはいい思い出となりました。
ジャンボ門松は、高さが6メートルほどあり、他地区の門松についての報道記事などを見てもこの高さに匹敵するものは見あたらず、自称ではありますが「掛川一」と思っています。
ジャンボ門松づくりは、倉真小学校で20年以上も続く、伝統行事であり、地域の年末年始を彩る風物詩ともなっています。
製作は、PTA活動のリサイクル活動の後行っており、3時間くらいかかります。まず、孟宗竹や熊笹などの材料の収集が必要であり、この作業に以前は時間が掛かり、門松づくりが1日作業となっていましたが、年々作業の要領がよくなったことと、地域のボランティアの方が、材料を早朝より近くの山から調達してくれることにより、お昼までには、完成出来るようになりました。
子ども達が行う主な作業は、切り出した竹を割って、すだれをつくることと、すだれにより囲まれた土台に、砂を運ぶこと、そして、笹や梅、葉ボタンなどの飾り付けですが、共同作業で汗を流した6年生にとってはいい思い出となるはずです。
PTAの役員も参加してますが、どちらかといえば、子どもの作業の補佐程度であり、校長先生はじめ教職員の方々のがんばりには頭の下がる思いです。

小学6年生と学校教職員と地域ボランティアとPTA理事らが竹を割ってジャンボ門松づくりをする様子

小学6年生と学校教職員と地域ボランティアとPTA理事らが高さ6メートルほどあるジャンボ門松づくりの飾り付けなどをする様子

門松は、毎年飾られますが、門松づくりをしていて気づいたことがひとつあります。それは、門松とは、正月飾りとの認識はありますが、正確に定義するとなんなのか知らなかったことであり、恥ずかしい思いがします。そこで、調べてみると、「門松(かどまつ)とは、正月に家の門の前などに立てられる一対になった松や竹の正月飾りのこと。松飾りとも。古くは、木のこずえに神が宿ると考えられていたことから、門松は年神を家に迎え入れるための依り代という意味合いがある。」とのことです。我が家では、最近、正月飾りをしたことがありませんが、神様を迎え入れるためには、これからは飾らなければと改めて思いました。

完成した一対のジャンボ門松の間で記念撮影する12人の児童と教職員ら

さて、倉真小学校は、児童数が72名で、市内22校中、日坂小学校に次ぐ小規模校です。最近の倉真のまちづくり委員会のアンケートでも、統廃合の是非が問われていますが、小規模であるが故にまた、家庭と地域と学校が一体となって子育てしている学校でもあります。このような環境の中で育つ子ども達は、幸せだと思いますし、この環境を継続させていくのが、PTA活動であるとも思います。倉真小学校の児童が、今後も明るく大きな声であいさつできる環境が続くことを期待しています。

 

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