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第477回 先輩からの教え

2014年5月2日更新

掛川市都市建設部長 新堀 光男

4月の月は、新規採用や他課から異動してきた職員が部内に配属され、この体制で今年度の各種事業がスタートするんだと新たな気持ちになります。新規採用職員は勿論ですが、初めて配属となる職員にとって期待と不安が誰しもあると思います。私も同様でした。私は第1回部内会議(課長・主幹)に、先輩方からご指導いただいたことを認め(したため)部内職員が不安を一刻も早く解消し、市民サービスに支障とならないよう「先輩からの教え」を配布しています。その内容を少し紹介します。

1点目は「市民サービスのプロになるために」

  1. 仕事は一人でやっているものではなく、また一人で出来るものではない。初めての職場はわからないことは当たり前。わからなければ確認しなさい。わからないことは恥ではない。一人で悩まないこと。
  2. 都市建設部は一つであり、隣の課・係は何する人ぞにはなるな。お互い様の心が大切。チームワークが市民サービスの向上になる。
  3. 現場に行ったら、出会う市民にあいさつ・会釈をしなさい。

2点目は「職員一人の行動は市役所全員の行動」
名札は個人のものと見られがちですが、名札をよく見てください。

  1. 最初に掛川市役所の職員であること。
  2. 次に都市建設部(所属部)の職員であること。
  3. 都市整備課(所属課)の職員であること。
  4. 係(所属係)の職員であること。
  5. 最後に自分の名前です。

一人の行動が市役所全体に影響を及ぼすこととなる。行動・言動に注意しあいましょう。と言う事です。  

3点目は、「両親への感謝」
「新規採用され初めての給料(当時は課長から直接現金支給)は、封を開けないまま両親に見せ、今までの援助に対する感謝の言葉を必ず言いなさい。」現在は金融機関への振り込みとなりましたが、3年前の採用職員には中身のない給料袋でしたが、同じ言葉を掛けました。
その他にも多くの先輩方からのアドバイスを受けましたが、中には40年も前にご指導いただいた言葉もあります。しかし現在でも通じるものと思い「先輩からの教え」として、毎年の部内会議に配布し続けています。
私がもう1つ大事にしている「言葉」があります。
私は昭和48年3月に76回生として県立磐田農業高校を卒業しましたが、校訓に「高品性」「重労働」とあります。この「校訓」は1904年(明治37年)制定されたものです。今から110年前の旧中泉農学校創設時に校訓になったもので「品性を高うする」は人間の生き方であり、「労働を重んずる」は汗して働くことの喜びを意味しています。私はこの校訓に出会えて本当に良かったと思っています。時々ではありますが、我が母校の校訓を後輩職員への話題に引用することもあります。
人生の約半分は仕事における先輩・後輩との出会いの時間となります。そこで得たものを文字として・言葉として、後輩たちに伝えることが大切かと思い、今年も配布しました。

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