掛川市地域医療推進課長 岩井 政昭
早いもので掛川市立総合病院が閉院して1年が経ちました。この間、昨年7月から始まった市立病院解体工事は、周辺住民の皆様の温かいご協力のもと本年4月をもって無事完了し、健康安心サロン棟(人間ドック)を除くすべての建物と舗装が撤去されました。
市立病院跡地は、「健康医療日本一のまちづくり」の中核ゾーンとして、医療、保健、福祉、介護、教育に関する施設を総合的に整備する「希望の丘プラン」により様変わりします。敷地内の各施設は、平成27年4月までにオープンする予定です。
「希望の丘」施設配置図(予定)
「病院跡地はどうなっているの?」
今回は、それぞれのゾーンごとの概要と途中経過についてお知らせします。
「Aゾーン」
Aゾーンは敷地西側の来院者と職員駐車場の跡地で、「静岡県立掛川特別支援学校」が平成27年4月開校を目指して整備され、掛川、菊川、御前崎の各市から、小中高45学級、170から180人の児童・生徒が通学する予定です。工事は、建物の杭打ちが完了し、基礎工事が施工されています。
「Bゾーン」
Bゾーンは敷地北側の来院者駐車場とヘリポートの跡地で、医療法人社団綾和会による「掛川東病院(療養型病院:240床)」と「桔梗の丘(介護老人保健施設:100床)」が平成27年4月開院を目指して整備され、中東遠総合医療センターの後方支援病院として、退院後、在宅での療養が困難な方を受け入れする施設となります。工事は、2階の躯体工事が施工されています。
「Cゾーン」
Cゾーンは敷地北東側の職員駐車場跡地で、希望の丘の第1号の施設として、社会福祉法人和松会による「ぴのほーぷ(生活介護事業所)」が平成26年4月から開所されています。掛川、菊川、御前崎各市の重症心身障害児(者)通所施設として20人程度の方が通所しています。
「Dゾーン」
Dゾーンは敷地南東側の外来棟、検査、リハビリ棟の跡地で、社会福祉法人湖星会による「特別養護老人ホーム(定員100人)」と社会福祉法人春献美会による「認可保育所(定員120人)」が平成27年4月開設を目指して整備されます。このゾーンは、現在、解体工事後の造成工事が行われており、7月以降に建設工事が開始される予定です。
「Eゾーン」
Eゾーンは健康安心サロン棟と食堂棟跡地で、サロン棟は、1階に市内で5か所目となる「中部ふくしあ」が、2階には、現在、徳育保健センター内にある急患診療室を移転し、新たに「小笠掛川急患診療所」が、また、食堂棟跡地には、掛川市社会福祉協議会による「障がい児学童保育所」が、それぞれ平成27年4月開設を目指し整備されます。これらは、7月以降に建設工事が開始される予定です。
これら施設建設工事のほか、交流広場の整備工事や道路工事も、平成26年度中の完成を目指し、順次施工されます。同時に複数の工事が施工されますので、徹底した安全対策のもと工事を進めて参りますので、引き続き、周辺住民の皆様の温かいご理解とご協力を頂きたいと存じます。それでは、平成27年4月のグランドオープンを楽しみにお待ちください。