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第496回 地区の防災勉強会・無線機操作研修会に参加して

2014年8月19日更新

掛川市こども希望課長 松浦 充

私の住む倉真地区では、東日本大震災を目の当たりにして、自然災害の恐ろしさを思い知り、地区区長会とまちづくり委員会が一緒になって、防災検討会を立ち上げ、本年度をもって14回目の検討会が最近開催されました。

今回の検討会では、「災害から命を守る」掛川市の防災体制と各種の災害についてをテーマに、危機管理課より防災講話を聞いた後、緊急無線機の操作演習が行われました。
緊急無線機は、平成24年に、開催された倉真地区防災検討会の結果、地域の課題である部落の孤立化を防ぐ手段として地域の緊急連絡網を構築するため、理事区長以下、自主防災会長や区長組長などに配備されました。なお、倉真地区防災検討会では、「我が家の減災手帳」や「防災マップ」を作成し、自助・共助のための情報共有化として、各世帯に配付しています。今回は、役員交替もあったことから、改めて操作演習を実施したもの。

演習では、慣れることが大切として、無線の割り込みなどの使用のルールほか、実際に無線機を使ってロール交信演習をしました。演習をしてみて、充電不足の無線機や、チャンネルミスが発覚して、配備はしても、実際の使用時の体制が今ひとつであることが確認できましたし、質疑では、充電しての使用可能時間やボリューム操作、充電の仕方など、使用時を想定しての質問があり、試して使うことの大切さを改めて認識した研修会でした。

今回の研修会を主催した、倉真地区まちづくり委員会は、合併浄化槽の設置に向けて地域の「水質浄化のまちづくり協定」を締結した平成15年度には設立され、その後も「住民の自助努力」と「行政との協働」で、地区の重要課題に取り組む自立した地区を目指して、11の専門部会をつくり活動を行っています。最近では、大東地区と「海と山の地区交流」として、海岸保全のため、粗朶を提供したり、防災リーダー研修基礎講座を主催したり、県道焼津森線の地区内4.2キロメートルの拡幅整備を、袋井土木事務所と倉真まちづくり委員会が協働事業として進めています。また、地域交通事業部を立ち上げ、路線バスの存続と倉真温泉の活性化対策の企画、高齢者等の病院・買い物の足の確保など、ワークショップ形式で検討会を開催しています。

倉真地区の特色である「まちづくり委員会」により、地区の将来像を描き、その課題や対策の立案、また長期プロジェクトなどを担い、地区のインフラ整備などに推進していくことは、今掛川市が進めている「協働のまちづくりの推進」そのものであるので、人口が少ないがゆえ地域的にまとまっていることが評価されるというのもちょっとおかしいですが、それはそれとして受け止めて、地区区長会とうまく連携して、継続的にまちづくり委員会が活動を続け地域発展に貢献していくことを期待しています。

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