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第510回 遠州七不思議!「清明塚」

2014年11月7日更新

掛川市消防次長兼予防課長 大石 和博

近年には珍しく厳しい残暑もなく、何を楽しむにも最適な「実りの秋」となりました。朝夕はめっきり涼しくなり、早朝の散歩はスピードを上げないと肌寒く感じる今日この頃です。

週末のウォーキングも楽になり、少し遠出しながら散歩時間を徐々に増やし、約2時間を目安にコースを変えながらウォーキングに心がけていますが、お金を掛けたお腹は、なかなか脂肪が取れず目に見えた効果が表れてきません。

今回は、自宅から市道2号線を「南体育館シ-スポ」を覗きながら大東方面に向かい、旧大東環境保全センターから海岸自転車道を西に向かい、大渕のサンサンファームに出て、市の文化財に指定されている、「晴明塚」を経由して自宅に戻るコースをウォーキングしました。「晴明塚」は、サンサンファームを西へ500メートル、国道150号線を南に50メートル程、進んだ所にあります。

「清明塚」は、陰明師・安倍晴明が祈とうしたといわれる塚で、今からおよそ1000年前、この地に立ち寄った安倍晴明が、村人から津波被害の話しを聞き、清明に津波の被害から救ってくれるようにお願いしたところ、晴明が、あずき色の小石を積み上げて熱心に津波防止の祈祷を行ったところ、この村だけはなぜか津波の被害がなくなり、自然の猛威を鎮めた晴明の偉業をたたえてこの塚を祀り、「晴明塚」と呼ぶようになったと言われています。

その後、「晴明塚」は人々の心の拠りところとなり、この塚に祈願すると疫病にもかからないと信じられるようになり、塚で祈願した後、小豆色の石1個を借りて持ち帰り、無事を報告するお礼参りの時に、石をもう1つ持参して2個にして返す、すると返した石がどんな色の石でも一夜のうちに小豆色に変わった。と言い伝えられ、遠州七不思議の1つに数えられています。実際、疫病の流行期には遠近から多数参詣者があったようです。

今でも地元の老人たちは、この清明塚がある限り津波は絶対来ないと信じています。

皆さんも是非一度、遠州七不思議の「清明塚」に行ってみて下さい。

サンサンファーム前から横須賀方面に向かう道路の様子。
サンサンファーム前から横須賀方面を

国道150号線から清明塚入口付近の道路の様子。
国道150号線から清明塚入口付近

 

中央に石があり、石のところまで、左右に木が生えている清明塚の入口の様子。
東側の入り口

小豆色の小石がつみあげられ、周りを低い柵で囲まれた清明塚の石の様子。
小豆色に染まったと言い伝えられる
清明塚の石(遠州七不思議)

 

入口に設置された清明塚の由来看板
清明塚の由来看板(入口に設置)

塚の北側に設置された清明塚の由来看板
清明塚の由来看板(塚の北側に設置)

 

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