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第513回 生涯スポーツ

2014年11月21日更新

掛川市水道工務課長 中村 儀之

生涯スポーツとは、その生涯を通じて、健康の保持 ・増進やレクリエーションを目的に「だれもが、いつでも、どこでも気軽に参加できる」 スポーツをいう。

高齢化が進む現代、生涯学習や生涯スポーツは生活するために大きな役割を果たしているといわれています。一般に、生涯スポーツは競技スポーツよりも運動強度が低いのが特徴で、既存のスポーツに加えて、体力に過剰な負荷をかけることなく気軽に行えるスポーツです。

私が44年間つづけている弓道は、生涯スポーツと言えるでしょうか。いつでもどこでもできるスポーツではありませんが、高齢でも年齢に関係なく楽しめるスポーツです。

弓道競技で最も権威がある全日本弓道選手権大会出場選手の年齢は50代から60代が大半をしめております。そして最近は女性の競技者が大変増加しております。

昔はどこの神社にも矢場があって弓をおこなえたとの話を聞いたことがあります。今でも小国神社や大頭龍神社、浅間神社などに矢場があり弓道大会がおこなわれています。

掛川では昔から掛川城の近辺でおこなわれていて、最後は「竹の丸」にあった道場でした。現在は掛川市総合体育館「さんりーな」に道場があり、毎日大勢の人が弓道を楽しんでおります。

弓道は単に的に中てるだけの競技ではありません。技術はもとより体配(動作の作法)により精神を安定させ、気力を充実させて射術に品格が備わり総合的に美しくなくてはなりません。ただし、的中至上主義ではないものの的に中らなくては美しい射にはなりません。弓道では向上心プラス稽古を重ねれば、経験にともなって品格が備わっていきます。

掛川で弓道を始めるには掛スポの弓道教室があります。弓道は決して激しいスポーツではありません。体力はあまり必要ないので女性や高齢者で始める人もたいへん増えています。そして見た目は簡単に思われますが、やってみると見た目以上にむずかしいと思われます。初心者は、すぐ的に向かって矢を放つ事が出来ると参加する人がおりますが、教室を始めてから10回は基礎練習を行って、それから的に向かって矢を放ちます。ほとんど矢は的の右側に外れてしまうので、それを的に中るのはさらに10回は練習を行わないといけません。
的に中ると言っても何日かの練習で1本中るかどうかの程度です。
さらに練習を重ねないと中てる事は出来ません。

弓道では的中しても放った矢の善し悪しがあります。弦音がいいか、矢勢が良く貫通力があるか、正しく弓の力を矢に加える事が出来るか、射に対しての評価が生まれます。そして良い矢を出すにはどうすれば良いのか、中る射はどうすれば出来るのか、教本を参考にまた、先生に教授をいただき研究していきます。練習を重ね経験を積んでいくうちに求めるものが段階的に高度化していつまで経っても頂上は見えません。
学生から始めた弓道は自身の「生涯スポーツ」となりました。
興味がある人は「さんりーな掛スポ」の弓道教室で始めてはどうですか。

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