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第514回 育てることは楽しみ・・・

2014年11月28日更新

掛川市商工観光課長 榛村吉宣

電力エネルギー資金が、遠い砂漠の緑化に貢献しているなら良いのですが、砂漠の高層ビル街建設資金や軍事資金とならぬよう、出来得る限りのエネルギーの地産地消を進め、何かごとがある場合を想定して食糧自給に向けた野菜作りも早起きで頑張っています。

記憶は定かではありませんが30年程前の頃、食料危機?に備えてサクランボ、庭梅、ゆすらうめ、すももやみかん、はっさく、レモン等の柑橘類、無花果、梨、林檎、胡桃等いろんな物を植え始めました。言い出したので苗木は購入しましたが、悲しいかな実力は伴わず、植栽からの管理は親父が中心でした。あの頃から20年余り経過し、1~2個なったが何も食べずに枯れた林檎、梨はなったが思うような味には遠く、それでも林檎以外は、それなりに残っています。また、佐藤錦も毎年、実はつけているようですがヒヨドリやメジロの主食となって中々口に出来ません。逆にすももや柑橘系はよくできますが、あればあったで中々手を出さないで腐ってしまうこともあります。それでも30年近く危機的なことも起こらなくて良かったと思います。

畑で青々と育っている芽キャベツの様子。
虫にも強い芽キャベツ

虫に食べられて穴の開いたブロッコリーの葉の様子。
虫に好かれたブロッコリー

 

また、季節の野菜も一昔前は、家の周りの畑には何か育っていましたが、何もしないと夏などは雑草だらけとなり草刈りにあける土日となっていました。こんな中、ホームセンターに行くと、季節の野菜などが店内を賑やかに飾り、少しずつ野菜作りを始めました。ナス、ピーマン、キュウリを植え始めたのが契機でありますが、それから大好きなジャガイモを作り、ジャガイモ栽培の簡単さから野菜つくりの種類を増やしていきました。始めた当初は苗木から肥料から一緒に買ってその日のうちに植えていましたが、今では、1か月前から土づくりを始め、植栽するようにしています。時間との戦いで歳をとったお蔭か早起きで頑張っています。また、種を蒔く時期から苗を植える時期も段々と感覚で解るようになり、露地野菜が出る頃には、家の畑でもスマートな野菜が取れ始めます。実績では、ジャガイモ・落花生・玉ねぎ・芽キャベツ・ナス・ピーマンなどはよく収穫できます。しかし、野菜の種類は多く、キュウリ、人参、キャベツ、ホウレンソウ、大根等など丸々と瑞々しいものを収穫した実績はなく、まだまだお百姓さんになるには、多くのハードルがあるようで楽しみです。

先日の農業祭に出されている白菜やブロッコリーなどを目の前にすると野菜作りの自信もぐらついています。肥料も自家製の鶏糞で青虫にもやられないよう9月に植えてから網をかけておきましたが効果は最初の頃だけで、10月中旬には葉は見るも無残な姿になっていました。毎朝見に行けば良かったのですが後の祭り、それでもブロッコリーは食べられますが、虫食いだらけの白菜は烏骨鶏の朝食にしています。虫に強いものもあり、ブロッコリーと同じアブラナ科であるが芽キャベツは虫がつきにくいように思います。

つるが少し伸びたさやえんどうの苗の様子。
春をまつサヤエンドウ

田んぼも少しありますが、お米栽培も最初の頃は、無農薬で進めたため田植え、草取り、稲刈りの作業等の時々にその都度、精根尽き果ててしまい、来年は止めようと思いました。ご近所の方からの御助言により10年たった今はそれなりに作っています。野菜のように無農薬でやりたいのですが、10年前を思い出すと手を出せませんので田植えの時の除草剤と穂が出る頃にウンカやカメムシ退治の消毒をします。

田んぼの耕作も野菜作りも働いているうちからやるとは思ってもいませんでしたが、色んな事情からやらざるを得なくなりました。大変ですが将来につないで行けるように楽しみながら進め、いざという時に備えていきます。

 

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