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第515回 「巨木の椅子」を作成

2014年12月5日更新

掛川市中央消防署長 太田幹雄

15年ほど前に近所の家で、屋敷にあった山桃の木を切り倒していました。
見ると直径は約1メートほどの太い木で、幹の中は空洞になっていて樹齢ははっきりしませんが数百年は経っているでしょう、捨てるには余りにも惜しく、家にもらって帰り自宅裏にブロックを置いて、トタンを被せて雨に濡れないように保管しました。
丸太の空洞は、野良猫の住み家になって子猫の声が聞こえていた時期もありました、きっと自然な環境で落ち着くのでしょう。

切り倒された直径約1メートル程の太い木
横に倒した巨木

今年も、寸感の時期がやって来ました。
昨年、挑戦したチェーンソーカービングによるゴリラ彫刻の反響が大きく、気を良くしていたので、今年は保管して有った丸太を思い出し、チェーンソーによる巨木の椅子を作ります。
まず、ひたすら丸太の腐った部分をチェーンソーで取り除いて、使える部分を確認しながら空洞を大きくし、全体を軽くします。

男性が横に倒した丸太の中をチェンソーで取り除いている様子。
巨木の中をひたすら削る

軽くなり動かせる様になったら、丸太が立つように切り安定するまで調整します。
立てたところで椅子の大まかなデザインを考え、チェーンソーで肘掛け部分を切り出します。

男性が丸太を立てて、チェンソーで椅子の肘掛け部分を切り出している様子。
肘掛け部分の切り出し中

形が見えてきました、王様の椅子か?

完成した丸太の椅子に座る男性
座り心地の確認中

座面は、ケヤキの木をお尻にフィットする様に削り出します。

艶のあるケヤキの木でできた椅子の座面部分
椅子の座面

完成した姿は、大自然に包まれる様で、上々の座り心地です?

丸太をくり抜いて完成した椅子。正面左側から見た様子。
完成した椅子

完成はしたものの、重くて家の中まで運ぶのに3~4名は必要か?しばらく雨に濡れない様にして屋外に保管ですね。

丸太をくり抜いて完成した椅子。正面右側から見た様子。
部屋に運び込むまで、暫くこのまま

お正月前に丸太の椅子を4人掛かりで運び込めました。

完成した椅子が室内に置かれている様子。

薪ストーブ前の特等席でポカポカです。

薪ストーブの前に完成した椅子を置き座っている男性。

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