掛川市学校教育課長 佐藤嘉晃
昨年も、この寸感ホットページで二宮金次郎像について語りました。その頃は、二宮金次郎像が小学校18校、中学校1校(市内19校)に建立されているという状況でした。それから1年が経過しましたが、昨年12月をもって、掛川市内のすべての小学校に二宮金次郎像が建立されました。この1年間で4校(城北小学校・中央小学校・桜木小学校・和田岡小学校)が二宮金次郎像を建立したわけですが、お披露目するまでに至っては、学校・家庭・地域の方々の直向きな努力がありました。まさに、報徳の教え「推讓」といえる行動があってこそ誕生したものです。アルミ缶回収、農産物の販売、募金活動やリサイクル活動など、子どもたち、保護者、地域の方々が、それぞれできることを考え、皆さんで協力し合って地道に取り組んだ結果です。「報徳の教えが息づくまち」として、郷土に誇りと愛着をもてるまちづくりを進めてきている掛川市としては、とても喜ばしいことです。「協働のまちづくり」を目指す一つの成果だと感動しました。
さて、昨年この寸感ホットページで紹介できなかった4校の二宮金次郎像をご紹介します。
中央小学校 平成25年12月7日建立
城北小学校 平成26年3月4日建立
桜木小学校 平成26年3月16日建立
和田岡小学校 平成26年12月6日建立
和田岡小学校 もう一人の金次郎さんのお話
昨年、和田岡吉岡地区の吉岡さんのご自宅のお蔵から、二宮金次郎さんの座像がみつかり、是非、和田岡小学校に寄贈したいということで届けてくださったというお話しを校長先生からお聞きしました。昨年の秋の台風でお蔵が浸水し、その片付けをなさっていたところ、この二宮金次郎像が見つかったそうで、お宅の方も家に金次郎像があることを知らなかったそうです。「和田岡小学校に金次郎像が建立されるのを知って、そのお姿をお見せになったのではないか」と、校長先生は地域の方々とお話をしたそうです。私も、和田岡小学校の二宮金次郎像建立除幕式へ参加した折りに、校長室に飾られたこの金次郎像をじっくり見させてもらいました。薪の細工も細やかで優しいお顔の金次郎さんでした。この二宮金次郎像は、建立された二宮金次郎像と同じく、和田岡小学校のシンボルとして大切にされることでしょう。