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第523回 春はすぐそこ

2015年1月30日更新

掛川市高齢者支援課長 山崎 貞子

新しい年になり、もう1ヶ月が過ぎようとしています。今も、もう少し時間がほしいと思っていますが、忙しいといって心をなくさないように春を探してみようと思います。

仕事のこと

昨年は人口減少について話題となる中、第6期掛川市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定に向けた作業をすすめました。介護保険制度が始まった平成12年から比べると、サービス提供事業所の増加など介護サービスの充実がはかられ、地域包括支援センターなどでの介護についての相談支援体制も充実してきています。また、国の進める地域包括ケア体制の構築についても、ふくしあを中心とした、保健・福祉・医療・介護と地域の皆さんとの連携体制が整いつつあります。

今後、重点を置いて取り組む課題は、認知症や介護予防により健康寿命を延伸することと考えています。運動、栄養、社会参加が健康寿命を延ばす要因であることが研究等で明らかになっています。若いときからの運動習慣、適切な栄養管理、様々な活動への参加をしていただき、生きがいを感じ楽しく生活することで介護予防や認知症予防につなげていくよう取り組んでいきたいと思います。

最近では社会参加が健康に大きく影響していることがわかってきています。市では、今年、シルバー人材センターと協力して掛川市の高齢者の社会参加や就業と健康についての研究をすすめる予定です。また、シニアクラブでも「支えられる側から支える側へ」と声を掛け合って活動していただいておりますので、目標となっている会員増加についてさらに取り組んでいきたいと思います。

そのほかにも様々な活動が行われていますので、参考になる活動を多くの方に知っていただき健康長寿に役立てていただきたいと考えています。

先日のこと

先日は、滋賀県の大津市へ伺い保健活動についてインタビューをさせていただきました。7か所の包括支援センターと保健師の駐在するすこやか相談所を拠点とした活動は、「ふくしあ」と似ています。詳細は省略しますが、たいへん熱心に対応してくださり、大津市の活動を通して掛川市の活動を考えることができました。また、保健活動は、専門家のものではなく住民の方とともに考え進めていくものだと再認識しました。始めて出会った保健師の皆さんとすぐに打ち解けて互いの活動について話の花が咲き、元気がでました。

ビルが立ち並ぶ大津市内を走る京阪電鉄
大津市内を走る京阪電鉄

これからのこと

まずは、読みかけの本を読み終えたいと思います。長年掛川市で研究をしてくださっている、東京工業大学の西條美紀先生の「コミュニケーションデザイン」という本。日々の暮らしをできるだけ気持ちよくいい状態で過ごすためのコミュニケーションを「設計」することについて興味深い。
まもなく立春。あと一週間もすればきっと蕗の薹が出始める。まずは天ぷらから。

木の枝にひとつの梅が咲いている

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