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第536回 希望の丘グランドオープンと救急医療について

2015年4月24日更新

健康福祉部付参事 掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター管理課長 岩井政昭

希望の丘グランドオープン

平成26年5月23日号(第480回)におきまして、「希望の丘」の進捗状況を掲載いたしましたが、事業者や近隣住民の皆様のご協力によりまして、この4月に目出度くすべての施設がオープンを迎えました。
希望の丘は、掛川市の健康医療の中核ゾーンとして、様々な機能の施設が集積立地したことによる相乗効果と、地域住民をはじめとする多くの市民が交流する空間となることが期待されます。
明日、4月25日(土曜日)には、すべての施設のオープンを記念した「希望の丘グランドオープン記念式典」が挙行され、併せて各種アトラクションや施設見学が開催されますので、是非お出かけください。

各種アトラクション

内容 場所 予定時間
健康測定、パネル展示 中部ふくしあ1階 午後2時から午後4時30分
「f.a.n.地域医療を育む会」出前講座 中部ふくしあ2階 午後2時から午後4時30分
「東京工業大学」事例研究発表&展示 掛川特別支援学校体育館 午後2時45分から午後4時30分
「掛川市立東中学校」吹奏楽部演奏 希望の丘広場 午後3時10分から午後3時30分
施設見学 希望の丘各施設 午後3時30分から午後4時30分

希望の丘設置配置図

「希望の丘」施設配置図(平成27年4月1日現在)全体面積約8.06ヘクタール

  • Aゾーン
    静岡県立掛川特別支援学校(平成27年4月1日開校):面積約2.30ヘクタール
    (小学校・中学校・高校、45学級:定員170人から180人程度)
  • Bゾーン
    医療法人社団綾和会(平成27年4月開設):面積約2.21ヘクタール
    掛川東病院(240棟)
    介護老人保健施設桔梗の丘(100棟)
  • Cゾーン
    社会福祉法人和松会 生活介護事業所 ぴのほーぷ(定員20人程度)(平成26年4月1日開設)面積約0.56ヘクタール
  • D1ゾーン
    社会福祉法人湖星会 特別養護老人ホーム ラスール掛川(定員100人程度)(平成27年4月1日開設):面積約1.09ヘクタール
  • D2ゾーン
    社会福祉法人春献美会 かけがわのぞみ保育園(定員120人)(平成27年4月1日開設)
  • E1ゾーン
    <中部ふくしあ棟>中部ふくしあ 小笠掛川急患診療所等:面積約0.68ヘクタール
  • E2ゾーン
    希望の丘広場(平成26年度設備):面積約0.17ヘクタール
    掛川市社会福祉協議会 放課後等デイサービスセンター はるかぜ(平成27年4月1日開設):面積約0.10ヘクタール
  • 市道 病院北通り線(平成26年度設備)長さ370メートル、幅12メートル
  • 市道 希望の丘通り線(平成26年度設備)長さ220メートル、幅12メートル

~小笠掛川急患診療所~

さて、Eゾーンの中部ふくしあ2階には、これまで掛川医療センター内で診療を行っていた小笠医師会立の「掛川医療センター急患診療室」に代わり、新たに公設公営による「小笠掛川急患診療所」が開設されました。
小笠掛川急患診療所は、掛川市、菊川市及び御前崎市を対象とした初期救急医療機関で、平日の夜間、日曜日・祝日・年末年始(以下、「休日」という。)の昼間に救急診療を実施します。

小笠掛川急患診療所の外観全景
小笠掛川急患診療所(全景)

小笠掛川急患診療所の診療科目・診察時間詳細
診療科 診療時間
内科
小児科

平日夜間:午後7時から午前10時
休日昼間:午前9時から正午、午後1時から午後5時

外科 休日昼間:午前9時から正午、午後1時から午後5時
歯科 休日昼間:午前9時から正午

救急医療体制について

救急医療体制については、都道府県が策定する医療計画(第7次静岡県保健医療計画(平成27年3月策定))に基づいて、重症度に応じて3段階(初期・2次・3次)で対応しています。
初期救急は、「入院の必要がなく、外来で対処しうる帰宅可能な患者」への対応で、小笠掛川急患診療所はこれに該当します。平日夜間や休日昼間における軽症などの初期救急は、まずは小笠掛川急患診療所をご利用ください。
次に、2次救急は、2次保健医療圏域内(掛川市は中東遠保健医療圏)における「緊急の処置や入院治療、手術などを必要とする患者」への対応で、中東遠総合医療センター、磐田市立総合病院、菊川市立総合病院、市立御前崎総合病院、公立森町病院がこれに該当します。
さらに、3次救急は、2次救急では対応できない重篤な状態「集中治療室などで加療する必要がある患者」への対応で、いわゆる「救命救急センター」をいいます。現在、静岡県内の救命救急センターは9つの医療機関で実施されています。中東遠保健医療圏では磐田市立総合病院が指定を受けており、本年度中には中東遠総合医療センターも指定を受ける予定です。
このように、救急医療体制は、それぞれの症状に応じて機能が分担されていますので、受診の際にはご配慮いただき、円滑な救急診療にご理解とご協力をお願いします。

中東遠総合医療センターの外観全景
中東遠総合医療センター(全景)

中東遠総合医療センター内の救急センター受付。受付の壁紙に99の文字が書かれている。
救急センター受付

中東遠総合医療センターの救急車搬送口
救急車搬送口

 

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