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第547回 我が家のズッキーニ

2015年7月3日更新

掛川市行政課長 中村克巳

今年も我が家のズッキーニが大きく育ってきました。葉っぱはオクラやピーマンに比べて大きく、また黄色い大きな花を付けるので、見栄えがします。狭い我が家の畑では、数株しか栽培できませんが、次から次に実を付けてくれるので、この時期だけですが、我が家の食卓を潤してくれています。

ズッキーニの黄色い大きな花が咲いている写真

自家栽培で出来たズッキーニの写真

 

私が、初めてズッキーニを見たのは、平成6年にアメリカのオレゴン州ユージン市近郊の農場に研修を兼ねてお手伝いに派遣されたときです。

当時の榛村市長は、これからは生涯学習運動により田舎ものではなく、都会人や東京の人に対し、土や自然や森や昆虫のことをよく知り、しかも都会的センスや国際センスも兼ね備え三つの土地勘を持つ新田舎人ということを提唱していました。グローバルな感覚を身に付けることが感性を磨く上で重要であるとの考えと、市民レベルでのユージン市との姉妹都市交流だけでなく、市の職員も外国での土地勘が養われるようにとの思いから、農場への職員派遣が始まったと記憶しています。

私が農場に着いた時期は、夏の暑い盛りで野菜がぐんぐん育つ時期でした。しかも明るい時間が長いため、当初は早朝6時から夕方7時まで野菜の収穫におわれていました。

作っていた作物は、ズッキーニをはじめ、キュウリ、スイカ、 トマト、ミニトマト、タマネギ数種類、プリンスメロン、にんじん、など

ユージン市近郊の農園を視察している様子

農園の方と交流を深めている様子

 

収穫された野菜を市場で売っている様子の写真

毎週土曜日にユージン市内の中心部で「サタデーマーケット」が開催されていて、そこへ出展するためもあって、大型冷蔵庫に収穫した野菜を入れたコンテナを積み上げたものです。

そして、土曜日は日本人マネージャー、アメリカ人スタッフと一緒に、マーケットで野菜販売をしていました。この時は、話す単語が少なくて済むので、買い物に来るアメリカ人となんとか会話が出来ました。

 

日曜日は、基本的に休みなので自転車で出掛けましたが、もっとも近いお店があるジャンクションシティまで40分ほどかかりました。それでもわくわくしながら、ペダルをこいだものです。

ハンバーガーや飲み物を買うには、メニューを指させば通じるので、会話ができなくても困りません。これでは英語力や感性が身につくことにはならないかもなーと自嘲していました。

ある時、農場の日本人マネージャーが夏休みで10日間ほど出掛けてしまい、アメリカ人スタッフとサタデーマーケットを切り盛りすることになりました。収穫の段階からこの野菜をコンテナいくつなどと調整して、マーケットに並べて無事売りさばくことが出来ました。片付けをしている時にアメリカ人スタッフが握手を求めてきたのが感動でした。アメリカ人がさりげなくする握手やハグなどは、慣れていない日本人には新鮮なものでした。

自分で収穫したズッキーニとベーコン、新ジャガイモ、タマネギ、ナスとのチーズ焼きの写真

感性が磨かれたかどうかわかりませんが、せめて農場で知ったズッキーニを自分で栽培してみたいと思っていました。やっと自分の時間が持てるようになった数年前からチャレンジしていましたが、上手く実りません。それでも昨年からなんとか収穫できるようになり、ベーコン、新ジャガイモ、タマネギ、ナスとのチーズ焼きは絶妙な味で、何回食べても飽きません。

 

もう少し栽培するものや料理のメニューを広げたいのですが、それはもう少し時間が出来てからと思っています。

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