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第554回 「五十代も後半へ・・・中年のぼやき」

2015年8月7日更新

掛川市国保年金課長 太田 英之

前を向いてるヒマワリと、横を向いてるヒマワリの優しい色合いのイラスト

毎日、暑い日が続いている・・・
皆さんは元気でお過ごしだろうか?
私はといえば、前回の第503回「夏の終わりに・・・」でお話したとおり、暑いのが大の苦手となったため、心身ともに苦しみ喘いでいる。
五十代も半ばを超え、体力・知力の著しい衰えに加え、日頃の運動不足、飲酒に喫煙、健康診断でも身体に異常が見つかり経過観察中、メタボから生活習慣病への道をまっしぐらである。生活習慣を見直し、規則正しい生活を心掛ければよいのだが、それがなかなかできない。

「中年の会話は、自分の病気と親の介護の話に終始する」ことを馬鹿にしていたが、今年の中学の同級会では、しっかり級友とその話になっていた。
「健康が一番!」とよく言うが、最近、特にそれを強く感じている。
恥ずかしながら、尿酸、コレステロール、血圧を下げる薬を服用している。
10年程前に痛風を発症し、その激痛に苦しんだが、つい2か月ほど前には今度は尿管結石で、さらにそれを超える激痛に苦しんだ。お医者さん曰く、お産のない男性にとって1番の激痛であると。お産はこれよりも痛いのか。改めて女性の忍耐力の強さに感服した。

最近、年のせいか気分が落ち込み気味である。うつなのか、それとも更年期障害なのか。そういえばこのところ、涼しいところでも突然多量の汗をかくことがある。もともと汗かきで、少しの暑さや緊張でも汗が出るが、今は異常である。自覚して治療する必要があるのかもしれない。
ところで、最近、妻との会話も喧嘩文句となってきているので、妻に「お前、更年期障害かもしれないよ。病院で診てもらった方がいいんじゃないか。」と心配してアドバイスしたら、まさに火に油、逆鱗に触れひどい目を見た。

若い頃は、仕事でも遊びでも食生活でも、多少無理をしてもそれに耐えることができた。その無理、いやその不摂生が付けとなって今に来ている。
人間ドックの結果にお医者さん、栄養士さんからご忠告をいただくが、それも三日で忘れて元の木阿弥である。

健康であることは1番の幸せである。痛みに苦しむこともなく、病院での窓口負担もなく、家族や職場の仲間へ迷惑や負担を掛けることもない。また、今、破綻寸前とも言われている社会保障制度を守る一助にもなる。
健康であることだけで、自分の幸せだけでなく、社会貢献もできるんだと思えば、何よりも健康に気をつけなければならない。
健康であればこそ美味しいものが食べられる。気のあった仲間と趣味や娯楽を楽しめる。生活の糧である仕事も続けることができる。
健康を維持しよう。身体の悪いところは早く治し、病気と一生付き合うことのないよう気をつけようと思う次第である。

生きる張り合いとは何か。仕事・・・それは生きるための糧でまた別のものである。
今、趣味といえるものがない。だからリフレッシュができず、ストレスがたまるのである。強いて楽しみと言えば晩酌だが、これは度を過ぎると身体に悪いし、時を選ばず空いている時間にいつでも楽しめるというものでもない。旅、食べ歩きも楽しみの一つだが、趣味として熱中するものとはちょっと違う気がする。
昔好きだった読書も、今では本を開いたとたんに眠くなる。映画・・・たまに妻と観に行くが、そんないつも見たい映画があるわけではない。それと、帰りの妻の買い物にはとても付き合いきれない。家でのビデオ鑑賞にも限界がある。

こうして五十代のぼやきを並べてみると暗い気持ちになってしまうが、自分の横で妻が言った。

「なにぼやいてんの。なんだかんだ言ったって、娘と一緒に晩酌のつまみの用意をして、二人で『なかよしだもんねえ』って顔を見合わせて言えることは幸せなの!突っ込みを入れてくれる妻がいるってことは、ぼけないってことじゃん!それも幸せなの!」

確かにそうだ。ぼやきに隠れて、大切な「ちいさな幸せ」を忘れていたかもしれない。
(でも、妻よ、つっこみはお手柔らかに・・・・)

澄み渡る青空と白い雲、緑生い茂る草が風で揺らいでいる様子

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