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第568回「希望の丘」から

2015年10月16日更新

掛川市健康福祉部付参与 山崎貞子

4月に「希望の丘」の全施設が開設して半年が過ぎました。
「希望の丘」は、構想から5年、掛川市民の念願であった市立総合病院の跡地に、すべての世代の人が住み慣れた掛川でいつまでも暮らし続けられるよう、「市民に開かれ、大学のキャンパスのように美しく」をテーマに、医療、保健、福祉、介護、教育に関する施設が集まり、「いのち」を育む拠点として整備されました。
「希望の丘」では、医療や福祉、子育てといった様々な課題解決に対応できる施設というだけでなく、それぞれの施設が他の施設や地域とともに連携し合うことで、住み慣れた地域で暮らしていくことを支えていけるよう目指しています。

この機会に「希望の丘」の半年間の様子をお知らせしたいと思います。
「希望の丘」では、「希望の丘運営委員会」「希望の丘事業者連絡協議会」を設置し、地域の皆様と事業者、行政、関係団体の皆様と協働で「希望の丘」を育てる取り組みをしています。これまでの建設に向けた取り組みから運営の取り組みへと移行し、行政の担当メンバーも一新される中、「はじめの一歩」をどう踏み出そうかと思うこともありましたが、なんのなんの。「はじめの一歩」は、子どもたちが力強く歩み始めてくれました。

まずは、かけがわのぞみ保育園で。七夕の集いでは、地区の皆さんに笹竹を用意していただきました。そしてお礼にと集いに招待していただいた区長さんは、子どもたちから七夕飾りのプレゼントを受け取り、お礼のお話をしてくださいました。次は夏祭りで、今後はクリスマスへとつながっています。次の一歩は掛川特別支援学校の生徒さんから。地区や希望の丘のそれぞれの施設へ出向いて、作品の展示、音楽活動、清掃活動などをしていただき、「希望の丘」のネットワークの線を多く、太くしていただいています。
また希望の丘の広場では、はるかぜや保育園の子どもたちが築山や芝生で賑やかに遊んでいる光景を見かけます。「希望の丘」は、高齢者のイメージが強いかもしれませんが、実は子どもや若い人が多く、世代をこえた交流の輪が広がっていく姿を思い描くことができるように感じます。

築山や芝生で遊ぶ子供たち

最近では、リハビリのため遠くまで通院していた方や保護者の方の要望を受けて、掛川東病院のリハビリプログラムを特別支援学校や希望の丘の施設で活用できる取り組みも始まっています。
このような皆さんの取り組みから、「希望の丘の事業所が集合したことで相乗的な機能向上を」という期待や希望に向って前進していることを感じるこの頃です。

これからのイベントをいくつか

  • 10月16日(金曜日)掛川市役所庁舎2階テラスに「静岡県立掛川特別支援学校ミュージアム」をオープンします。生徒さんに木工や陶芸作品を展示していただきます。開庁時間内でしたらご自由に見ていただくことができますので是非お立ち寄りください。
  • 11月23日(月曜日)陣場峠登山道整備事業が行われます。麓から半分は昨年整備されていますので、今年は頂上までの半分を地元の皆さんやボランティア参加者で整備します。陣場峠からは、希望の丘はもちろん広く市内を見渡せます。陣場峠の歴史も興味深いですが、頂上には桜の木がたくさんあります。希望の丘の百本桜とともに咲く頃が楽しみです。今夏初めて登った陣場峠ですが魅力はまだまだありそうです。

陣場峠から見下ろした麓のようす

陣場峠に咲いていた白いユリの画像

 

陣場峠にある木の階段の画像

たくさんの木々が茂る陣場峠のようす

 

  • 11月28日(土曜日)静岡県立掛川特別支援学校ふれあいフェスタが開催されます。学習発表や作品展示販売など予定されています。

青空と豊かに実った稲のようす

「希望の丘」へは市内外から多くの視察があり、9月までに23回384人の方に「希望の丘」の各施設や「ふくしあ」を案内させていただきました。皆様からは、私たちが自分では気づかない「希望の丘」の価値などについてたくさんのことを教えていただきました。これからも多くの方に訪れていただき、ご意見を頂戴したいと思います。

 

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