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第602回 「居沼池」は憩いの空間・・・小太郎との散歩道

2016年5月24日更新

掛川市南部行政事務局長 平野 功一

我が家から徒歩5分ほどのところ、大坂三井区のほぼ中心に「居沼池」があります。
掛川市大東支所からは、北西に約3キロメートルの位置になります。

居沼池を中心とした掛川市大東の地図

歴史を少し紹介しますと、この「居沼池」は、安政の時代(約156年前)に築造されたと言われ、横須賀城主の御用池として管理されていたようです。また、定かではありませんが、昔は犬の形に似ていたことから、「犬間池」と書かれたこともあったようです。
「居沼池」は、もともと「ため池」として周辺地域の水田の貴重な水源でありましたが、昭和40年代半ばに大井川用水が整備されたことにより、大井川用水の調整池として大東南部の海岸地帯の畑を主体に、水田を含め約200ヘクタールへ農業用水を提供する地域にとって大変重要な役割を担ってきました。
しかし、施設の老朽化による漏水等により下流域への送水にも問題が生じたことから、地元からの改修要望もあり、平成7年度から地域用水環境整備事業が始まり、水遊びができるせせらぎの小川や水辺デッキ、四阿、遊歩道など新たな水辺環境が整備され、平成12年度には新たな親水公園として生まれ変わりました。

親水公園居沼池の写真

整備から15年が経過しましたが、今でも親水公園「居沼池」は、イチゴやトマト、ニンジン、水稲栽培などへ恵みの用水として、また、大雨による洪水時の水量調整など治山治水に大きな役割を果たすとともに、緊急時の非常用水等への活用や親水機能を活かした地域住民の憩いの空間として親しまれています。

そして、この池の整備は住民の保全活動への意識改革のきっかけづくりにもなりました。平成13年3月には、地域住民で組織された「クリーンパークボランティア」が発足し、地域の貴重な財産の保全と、大人も子どももみんなが憩える大切な公園を守るため、以後年間を通じて定期的に公園のクリーン活動を実施していただいています。また、毎年5月には三井区区民による草刈りと清掃作業の実施、さらには隣接する団地の住民による年2回の環境美化活動が続けられています。お陰でとても美しい景観が保たれています。

居沼池に流れ込む用水を清掃する市民の写真

マガモや小ガモが泳いでいる居沼池の写真

 

遊歩道沿いには水仙やアジサイ等の花々が植えられており、ウォーキングを楽しむ人や釣りを楽しむ人も増え、せせらぎの小川では子どもたちが水辺体験を楽しんだりすることができます。水辺にはマガモや小ガモが羽を休め、昨年2月には白鳥が十数羽飛来したことはとても珍しく驚きでした。

我が家では、子どもが小さい頃にはこの池の周りを歩きながら、水遊びを楽しんだりして、子どもの遊び場としても利用させていただきました。今では健康のため、気分転換のため、休日の午後には愛犬“小太郎”と池の周囲約960メートルの遊歩道をジグザグ歩行で前進とバックを繰り返しながら、一周20分ペースでゆっくり散歩を楽しんでいます。

パグの小太郎が居沼池用水にかかる橋につながれてコチラを向いている写真

5月7日 途中で一休み

現在は、施設の管理調整のため水量は少なめですが、皆さんも機会がありましたら是非「居沼池」にお立ち寄りください。

これからも、地域住民の一人としてこの自然豊かな財産を大切に守っていきたいと思っています。
小太郎に癒やされながらのんびり散歩できるように・・・

我が家の“イケメン小太郎”です

パグ犬がベロを出してこちらを見ている顔の写真
“ブサかわ”で癒やされます

氏名:平野 小太郎(ひらの こたろう)
平成27年5月20日生 1歳 男の子
犬種:パグ
身長:50センチメートル
体重:9.6キログラム
性格:陽気
趣味:食べること・寝ること・いたずら
特徴:鼻息が荒く、いびきが凄い

 

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