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第604回 「人のためになる生きがいづくり」

2016年6月3日更新

議会事務局 田辺康晴

先日、コンビニで「こんにちは!」と礼儀正しく挨拶をされました。一瞬誰なのか分からず、よく見たところ茶髪でピアスをした若者でした。
「何々スポ少の何々です」と笑顔で言われて、息子の友達なのか急いで記憶をたどりました。その子は少年野球時代、審判をしていた私のことを覚えてくれていたのでした。

やっと思い出して「久しぶりだね。まだ野球やってるの?」と聞いたところ、高校までやって、今は大学の仲間と草野球を楽しんでいるようでした。「それじゃあまた」と元気よく飛び出して行きました。

あっという間の事でしたが、そのあと、私のなかに何とも言えない「喜び」が込み上げてきました。半分ボランティアでやっている野球連盟のお手伝いは結構大変ですが、こんな出会いがあるから還暦になっても続けられるのだと感じました。

私自身、野球を通して学んだことや交友関係が、これまでにも大変役に立っておりますので、恩返しのつもりで10年前からお手伝いしています。

しかし、我々よりもっと少年野球に携わっているのがチームの指導者であります。最近では父兄ではなく、ボランティアの専属監督・コーチが多くなってきましたが、星飛雄馬の時代とは違いますので、子どもたちへの技術指導や生活指導に大変苦労していると思います。

指導者は、休日のほとんどを子どもたちと一緒にグランドで過ごしながら、厚い信頼関係を築いていることが、子どもたちの健全育成にもつながっていると思います。
コンビニの礼儀正しい若者のように、何歳になっても先生、監督、コーチは、いつまでも変わらない存在となっているのです。

ボランティアを続けるには、「自分の好きな活動であること」、「活動の半分以上を楽しむこと」だとまちづく講演会で聞いたことがあります。
指導者も大変な苦労だと思いますが、それ以上に子どもたちから「生きがい」を与えられているから続いているのでしょう。

年齢に関係なく様々なものに挑戦することは大切なことだと思います。プロバスケットボールプレイヤーのマイケル・ジョーダンの言葉に、「何かを始めるのは怖いことではない。怖いことは何も始めないことだ。」という名言があります。

子育てが終わり、今から何かを始めようと思って躊躇している方は、スポーツに限らなくとも「人のためになる生きがいづくり」を始めたらどうでしょうか。

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