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第639回 ふるさと納税と掛川市の地場産品

2016年12月16日更新

掛川市商業観光課長 戸塚宏五

今回は、今話題の「ふるさと納税」への掛川市の取り組みについて紹介いたします。
ふるさと納税は、もともと世話になった「我がふるさと」へ感謝の意味を込めて寄附する制度として生まれましたが、寄附する自治体はふるさとに限らず自由に選ぶことができます。この制度を利用して、ふるさとへの思い、応援したい自治体への気持ちを形にする人が増えています。「納税」という言葉を使っていますが正確には寄附です。

この制度の特徴は、他の寄附金よりも税制上の恩恵が厚くなっていることです。10,000円を寄附していただいた場合、所得税と住民税あわせて8,000円減額されます。すなわち、実質2,000円の負担で10,000円の寄附ができることになります。(詳細は掛川市もしくは総務省のホームページを参照願います。)さらに、現在は寄附をいただいた自治体から、お礼としてその地域の地場産品を寄附していただいた方に送るということが一般的です。地場産品は、各自治体の特徴がにじみ出ていて魚介類から肉類まで様々です。2,000円の負担で、それ以上の価値がある地場産品が手に入れられることもあってふるさと納税の人気はここ数年うなぎ登りです。特にこの時期は年末年始用の返礼品が用意され、多いに盛り上がっています。

掛川市も返礼品の送付を始めた昨年度、今までの千倍にあたる約3億7千万円のご寄附をいただきました。本当にありがとうございます。昨年度の人気返礼品は第1位メロン、第2位お茶、第3位有機野菜でした。本年度は、皆様の期待に応えるべく返礼用地場産品を80品目増やし、現在は約180品目程度となっています。

中央にメロンが大きく3つできている写真。
メロン

急須、緑茶が入った2つの湯飲み、黄緑と黒の入れ物が並べて置かれている写真。
お茶

 

大きな窓に少し上に上がったシェードが掛けられている写真。
葛布を使ったシェード

返礼品の中に掛川市の代表的な地場産品である葛(くず)を使った製品があります。掛川の葛布(くずふ、かっぷ)は、沖縄の芭蕉布(ばしょうふ)、山形の科布(しなふ)とならび日本三大古布と称されています。現在の品ぞろえは、三種類ですが、需要にあわせて増やしていく予定です。葛布は財布等の小物ばかりでなく住宅にも使用されています。葛布を使用した壁布はいつまでたっても劣化を感じさせません。掛川市役所は築20年ですが、市長室の壁は葛布を使用しており、他の布クロスを貼った所よりも断然きれいです。布クロスは糊面が浮かび上がっています。

 

また掛川市にはものづくり企業がたくさん立地しており、そのなかから機能性食品、茶そば、楽器、カセットガスを燃料とする非常用の発電機が返礼品として提供されています。また、最近では女性用インナーも加わりました。掛川市のものづくり力を是非お試しください。

さらに、本年9月に姉妹都市提携したイタリア・ペーザロ市の地場産品も掛川市が推進する互産互消の品として近々登場する予定です。

本年度もメロンや世界農業遺産に認定されたお茶等が人気返礼品ですが、他にもおすすめの品が盛りだくさんです。是非、インターネットで「ふるさと納税 掛川市」と検索していただき、掛川市外にお住まいの方は掛川市にご寄附をいただき、掛川市内の方は返礼品充実にご協力ください。心からお待ちしています。

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