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第641回 掛川市の「ご当地ナンバープレート」誕生

2016年12月27日更新

掛川市市税課長 松浦伸明

原付バイクの「ご当地ナンバープレート」を作りました。交付は、平成29年1月4日(水曜日)から始まります。

今回作成した「ご当地ナンバープレート」とは、掛川市が交付している原動機付自転車の課税標識を独自のデザインにしたナンバープレートです。掛川市を広くPRし、郷土への誇りや愛着心を育むための動く啓発看板として作成することにしました。

そこで、デザインを今年4月13日から5月31日まで募集し、市内外の10歳台から70歳台まで80人の方から87作品の応募をいただきました。多くの応募をいただきありがとうございました。特に市内の高等学校からは、御理解と御協力により多くの作品をいただきました。応募の際には作品に対する思いを記載していただいたため、高校生がイメージする掛川市がどのようなものかがデザインと併せて良くわかりました。この場を借りまして御協力に感謝を申し上げます。

ナンバープレートは、選定委員会で選定しました。選定委員会は、委員長を市長として、委員に日比野秀男 掛川市ステンドグラス美術館長、眞家恵子 資生堂アートバウス館長、石津たつ子 掛川の現代美術研究会役員などの美術関係者や、掛川警察署、掛川信用金庫、掛川郵便局職員にお願いしました。選定の結果、新潟県三条市にお住まいの佐藤正信さんの作品がご当地ナンバープレートのデザインに決定しました。

背景が白色で、左に茶のみやきんじろう君、下に茶畑が描かれた、掛川市K1234のナンバープレート。
50cc以下のナンバー

佐藤さんの作品への思いとして、掛川市のイメージキャラクター茶のみやきんじろうくんが、緑広がるお茶畑を歩いて、「報徳」と「お茶のまち掛川」を全国にPRするイメージをデザインしたとのことです。
また、優秀作品2点を選び、市内の村松伸明さん、香川県丸亀市の垂水秀行さんの作品も同時に決定しました。

背景が黄色で、左に茶のみやきんじろう君、下に茶畑が描かれた、掛川市K1234のナンバープレート。
50cc超え90cc以下のナンバー

さて、ご当地ナンバープレート交付の対象とする車種は、原動機付自転車の50cc以下、50cc超え90cc以下、90cc超え125cc以下の3種類です。交付開始は、平成29年1月4日(水曜日)からで現在の交付窓口と同じ本庁市税課、大東・大須賀支所それぞれの市民窓口係です。交付方法については、新規登録は現行標識か新標識のご当地ナンバープレーかを選択していただきます。希望する方には、現行標識から新標識へ無料で交換をします。新規登録や交換での標識の番号は、受付順としますので、番号の選択や指定はできません。

背景がピンク色で、左に茶のみやきんじろう君、下に茶畑が描かれた、掛川市K1234のナンバープレート。
90cc超え125cc以下のナンバー

全国のご当地ナンバープレートの導入状況ですが、最初に愛媛県松山市が平成19年に導入をし、続いて、長野県上田市、宮城県登米市が導入しました。静岡県内での第一号は、平成20年11月に富士山周辺の富士市、富士宮市、御殿場市、裾野市、小山町と山梨県内1市2町4村を合わせた5市3町4村が、同じデザインのプレートを自動車の「富士山ナンバー」交付開始に合わせて交付しました。平成28年10月現在、静岡県内の35市町中、近隣の浜松市、磐田市や牧之原市をはじめとする13市町で交付されており、掛川市は14番目の導入となります。全国では、1,741市区町村のうち450市区町村が導入しています。

市区町村が交付するナンバープレートの標準的なデザインは総務省通達がありますが、通達に法的拘束力は無いため、市区町村の条例でデザインを規定しています。デザインをオリジナルにすることで観光振興や名物の知名度向上、掛川市のように郷土への誇りや愛着心を育むなど市民へ向けたメッセージの発信を目指しているものもあります。プレートの形は、一般的には長方形が多いものの、プレートの上部左右の角を取り六角形のデザインにしたものも多く見受けられますが、先程紹介した全国で初めて導入した松山市のように、小説『坂の上の雲』との関係から雲をイメージした形状にカットするなど、プレートの形状そのものに意味を持たせたものにするデザインも見受けられます。

あなたも「ご当地ナンバープレート」を付けて、かっこよくバイクに乗りませんか。

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