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第649回 「本年10月、かけがわ茶エンナーレが開催されます!」

2017年2月17日更新

掛川市文化振興課長 富田 昌樹

いよいよ、本年10月21日から約1ヶ月間、“お茶が生まれるまちで、多彩なアートに出会う”「かけがわ茶エンナーレ」が開催されます。
そこで、今回は「掛川市が推進する文化芸術の振興」、「今、何故アートフェスティバル・芸術祭か」、「全国各地で開催されているアートフェスティバル・芸術祭」、「茶エンナーレが目指すもの」等について、まとめてみました。

1 掛川市が推進する文化芸術の振興

少子高齢化・人口減少問題を克服し、「希望が見えるまち・誰もが住みたくなるまち掛川」を実現するために、掛川市では、「文化芸術に親しみ、郷土を誇りに思う市民を増やすことで、文化芸術を通じたまちの魅力向上を図り、新たな交流や移住・定住の促進に繋げる」ための各種施策・事業に取り組んでいます。

「かけがわ茶エンナーレ」や「シティミュージアム掛川構想の推進」、「子どもの文化芸術活動支援」、「文化芸術活動サポートセンターの創設」などの施策・事業に取り組むことで、「掛川への新しい人の動きをつくる」ことを目指しています。

子どもたちの感性を育む

ステンドグラスの説明を聞いている子どもたちの写真
ステンドグラス美術館

二の丸美術館の前で子どもたちが座って話を聞いている写真
二の丸美術館(学校との連携事業)

 

伝統工芸体験教室で、人間国宝の室瀬和美先生と記念撮影
伝統工芸体験教室(横須賀小学校)
(人間国宝 室瀬和美先生)

伝統工芸体験教室で人間国宝の大角幸枝先生に教えてもらっている子どもたちの写真
伝統工芸体験教室(西郷小学校)
(人間国宝 大角幸枝先生)

 

文化芸術による国際交流

姉妹都市イタリア・ペーザロ市との音楽文化の交流でスーツの男性と着物を着た女性が2組縦に並んでいる様子
姉妹都市イタリア・ペーザロ市との
音楽文化の交流

ペーザロ市の皆様を三社囃子で歓迎している様子の写真
ペーザロ市の皆様を三社囃子で歓迎

 

企業・民間施設等との連携

マイクを持つ男性
ニトリ小樽芸術村ステンドグラス美術館との連携協力
(地方自治体との初の連携協力に関する協定締結!)

彫刻を見る人々
資生堂アートハウス収蔵品彫刻展
(市役所3階 生涯学習テラス)

 

掛川市出身の若手演奏家も大活躍

長尾春花 ハンガリー国立歌劇場管弦楽団コンサートマスター就任記念コンサートのチラシ
長尾春花さん(ヴァイオリン)

今田篤さん(中央)を囲んで10人での記念写真
今田篤さん(中央)(ピアノ)

 

日比恵三さんがヴァイオリンを手に持っている写真
日比恵三さん(ヴァイオリン)

佐藤元洋さんの写真
佐藤元洋さん(ピアノ)

 

2 今、何故、アートフェスティバル・芸術祭か

今、全国各地で様々なアートフェスティバル・芸術祭が開催され、大いに盛り上がりをみせています。芸術祭を始めた頃にくらべて、回を重ねるごとに、来場者や市民参加者が数倍に増加することも珍しくはありません。

アートフェスティバル・芸術祭には、内外から様々なアーティストが参加し、その「土地」、「自然」、「まち」、「生活」、「文化」などにインスピレーションされた様々な作品を“アーティストの視点”で創造することにより、“その土地の魅力”が内外に発信され、アートをきっかけに、世界中の人々が各地を訪れることになる、そんな現象が、全国各地でみられます。

そして、何より、その土地に住んでいる人々が、あらためて自分の住んでいる「まち」の魅力に気づき、好きになり、誇りに思う・・・、アートフェスティバル・芸術祭には、そんな力が潜んでいます。

さらに、最初はアーティストを中心に始まったアートフェスティバル・芸術祭が、いつしか住民たちの理解と協力を得て、気がつけば、住民たちも参加し、主人公となり、アートフェスティバル・芸術祭を一人一人が支えている、そんな取組が、全国で進んでいます。

“地域の魅力”、“日本の魅力”がアートの力で再発見され、“新たな魅力”も創造される、“そんな力”があるからこそ、全国で様々なアートフェスティバル・芸術祭が開催されているのではないでしょうか。

床一面にいくつもの色とりどりの円状のデザインがされている作品

壁一面に色とりどりのデザインがされている作品を見ている人の写真
「虹のキャラヴァンサライ あいちトリエンナーレ2016」から

 

四角や棒のようなものをたくさん使っている作品の写真

左からワインレッド、グレー、ブルー、ブラックの四角が並べられている作品の写真

滝をイメージさせるような作品の写真
「GAW展(Golden-gai Art Waves) Part9 in 日坂宿」から

 

3 全国各地で開催されている主なアートフェスティバル・芸術祭等(抜粋)

2016年
事業名期間ホームページ
瀬戸内国際芸術祭2016春3月20日から4月17日
http://www.setouchi-artfest.jp/
街歩き旅ノ介道後温泉の巻 山口晃道後アート20164月29日から2017年8月31日http://dogo-art.com/
瀬戸内国際芸術祭2016 夏7月18日から9月4日
http://www.setouchi-artfest.jp/
「大地の芸術祭」の里 越後妻有2016夏8月6日から8月21日http://www.echigo-tsumari.jp/
あいちトリエンナーレ20168月11日から10月23日 https://aichitriennale.jp/
みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ20169月3日から9月25日https://biennale.tuad.ac.jp/
古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典9月3日から10月23日http://culturecity-nara.com/kotohogunara/
六甲ミーツ・アート芸術散歩20169月14日から11月23日https://www.rokkosan.com/art2016/
BIWAKOビエンナーレ20169月17日から11月6日http://biwakobiennale.jp/
瀬戸内国際芸術祭2016 秋10月8日から11月6日http://www.setouchi-artfest.jp/
岡山芸術交流201610月9日から11月27日http://www.okayamaartsummit.jp/
六本木アートナイト201610月21日から10月23日http://www.roppongiartnight.com/2016/
京都国際舞台芸術祭2016AUTUMN10月22日から11月13日http://kyoto-ex.jp/
KENPOKU ART2016 茨城県北芸術祭9月17日から11月20日https://kenpoku-art.jp/
さいたまトリエンナーレ20169月24日から12月11日https://saitamatriennale.jp/
福島ビエンナーレ2016重陽の芸術祭10月8日から11月6日http://www.fukushima-art.com/
2017年
事業名期間ホームページ
「大地の芸術祭」の里 越後妻有2017冬1月14日から3月12日
http://www.echigo-tsumari.jp/
いちはらアート×ミックス20174月8日から5月14日
http://ichihara-artmix.jp/
北アルプス国際芸術祭20176月4日から7月30日http://shinano-omachi.jp/
Reborn-ArtFestival 2017 東北/牡鹿7月22日から9月10日http://www.reborn-art-fes.jp/
ヨコハマトリエンナーレ20178月4日から11月5日http://www.yokohamatriennale.jp/2017/
札幌国際芸術祭20178月6日から10月1日http://siaf.jp/
奥能登国際芸術祭20179月3日から10月22日http://oku-noto.jp/
中之条ビエンナーレ20179月9日から10月9日http://nakanojo-biennale.com/
かけがわ茶エンナーレ NEW!!!10月21日から11月19日
http://www.chaennale.jp/

4 かけがわ茶エンナーレが目指すもの

「かけがわ茶エンナーレ」は、掛川市という日本有数の茶産地を舞台に、総合プロデューサー山口裕美さんが選ぶアーティストが、掛川市が誇る歴史的建造物や美術館で、様々な作品を展示されます。(アートプログラム)

また、“掛川が好きな人”であれば、どなたでも参加できるプログラムは、市民・アーティストたちが美しい茶畑や茶工場などを活かし、様々な作品の展示やパフォーマンスなどのアート活動を展開していく、地域芸術祭になります。(エントリープログラム)

こうした、掛川の魅力ある地域資源や自然の中にある作品や会場を巡りながら、アーティストたちの多様な芸術作品や活動に触れることで、普段、私たちが見慣れた景色は、いつもとは違って見えてくるかもしれません。また、見慣れぬ風景に、新たな魅力を感じ、あらためて掛川の魅力を再発見することができるかもしれません。

この掛川の地で、初めて開催される総合芸術祭「かけがわ茶エンナーレ」が、未来に向けて、しっかりと第一歩を踏み出すために、「創る側と参加する側」の両者の視点で多くの市民の参加を促し、あらゆる年代の皆さまが楽しめるよう、未来志向の地域芸術祭として展開していきます。

茶エンナーレ・プレイベント(2016年)

子どもたちと一緒に色を付けている様子
茶エンナーレセッション。Vol 1

参加者がいすに座って話を聞いている様子
茶エンナーレセッション。Vol 2

 

掛川の魅力・再発見にむけて

左から、東山山頂から富士を望む写真、中央上部は美しい茶園の写真、中央下部は掛川城の写真、右は松ヶ岡の紅葉の写真

高柳主幹のメッセージと中村係長のメッセージ

高柳主幹のメッセージ
いよいよこの秋、茶エンナーレが始まります。子どもも大人も笑顔になる、そして掛川をもっと好きになる楽しい1ヶ月にこうご期待!

中村係長のメッセージ
市民生活の中にアートの要素が入り込むことで、これまでなかった気づき、発見、驚き、いろんな化学反応が起きることを期待します!

掛川茶エンナーレのロゴマーク

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