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第652回 『特定健診』とは?

2017年3月10日更新

掛川市管財課付参事兼検査室長 岩清水 武重

みなさん自己の健康管理は、どうしていますか?職場の定期健診か、または人間ドックにかかっていますか?中には掛り付け医にお願いしている人もいるのかもしれませんね。

私は30歳すぎからは、人間ドックにお世話になっています。30代から40代の頃は、色々な検査数値も基準値内にキッチリ納まっていたわけですが、50代に入ると検査値も基準値ギリギリになり、今では残念ながら赤書き(基準値外)の数値が見られるようになりました。それにより、経過観察・要精密・要受診などに分類されて、受診等の報告をしなくてはなりません。年並みには勝てません。

ただ、いつもと違ったのは、昨年の1月中旬に人間ドックを受診し、一週間後に日時指定の「特定保健指導実施日」の通知が届いたことです。始めはまた再検査の通知と思っていましたが、中を見たら違ったのです。指定日時は、当然仕事がある日ですので担当課に訪ねたところ、休暇をとって受けるように言われました。その時はじめて、特定健診を受け、「特定保健指導の案内」がきたのだとわかりました。

庁舎内の保健予防課コーナー前で特定健診の旗が掲げられている写真

「特定健診」とは、平成20年度より40歳から74歳の人を対象に、高血圧症や糖尿病など生活習慣病の【芽】である「メタボリックシンドローム」 を早い段階で見つける検診だそうです。
人間ドックの検診が、特定健診を受診したことになるみたいです。
特定健診の結果で、メタボリックシンドロームのリスクの数や年齢などを総合して「情報提供」「動機付け支援」「積極的支援」の三段階に分けられるそうです。
生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる人に対して特定保健指導を実施するようです。
メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)とは、内蔵脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂肪異常のうちいずれか2つ以上を併せ持った状態を言うそうです。
一つひとつの症状がまだ病気でない軽い状態であっても、重なることで命にかかわる心臓病や脳血管疾患などの病気を引き起こすリスクが高くなるそうです。

 

メタボリックシンドロームの判定基準

  • 内蔵脂肪の蓄積
    腹囲(へそ周り)が男性85センチメートル以上、女性90センチメートル以上
    上記に加えて下記の2つ以上の項目があてはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
  • 脂肪異常
    中性脂肪が150ミリグラム・パー・デシリットル以上、またはHDLコルステロール値が40ミリグラム・パー・デシリットル未満
  • 高血圧
    収縮期血圧が130ミリメートル・エイチ・ジー以上、または拡張期血圧が85ミリメートル・エイチ・ジー以上
  • 高血糖
    空腹時血糖値が110ミリグラム・パー・デシリットル以上

私の場合は、上記基準プラス喫煙の有無もありましたが、その結果「動機付け支援」になっていました。メタボリックシンドロームのリスクが出始めた段階と記されていました。指導員と相談しながら半年後の目標値を設定し、そのための生活習慣の改善を話し合い、決めていきました。私事ですが半年後の目標値「2キログラム減量」そのために「毎日50分の散歩」と「毎日のアルコール摂取量を半分にする」を約束させられました。半年後に手紙のやりとりにて結果報告をしました。結果は、残念ながら目標値には達成できませんでした。粛々とできる限り、散歩に取り組んでいる状態です。ちなみに今は、ノルデックウオーキング(ポールウオーキング)に挑戦しています。ポールを使うことで全身の筋肉をたくさん刺激するので、普通の散歩よりもエネルギー消費量が約20%も増加するそうです。

生活習慣病は一人一人がバランスの取れた食生活、通常な運動習慣を身につけることより予防可能だそうです。私の最終目標は「ピンピンコロリ」になればと思います。みなさんはいかがでしょうか?

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