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第677回 生ごみ減量に挑戦してみませんか!

2017年8月8日更新

掛川市環境政策課長 佐藤正弘

みなさんは生ごみの処理をどうしてますか。毎日のことなので家族のだれが、いつ、どうやって処理するのか悩ましい問題ですね。ちなみに我が家では生ごみ処理の係は私が担っております。(料理は不得手なため)係の役割は昨年まではバケツの中の残飯を、毎日夕飯の後に懐中電灯を持って畑に掘ってある穴に捨てに行くことでした。冬場は特にこれがなかなか厳しい。それに一ヶ月に1度の新たな穴掘りと穴埋めがまた一仕事・・・でもたいへんやり甲斐のある?誰かがやらなくてはいけない仕事です。最近では近所でも野生動物の農作物被害も聞かれるし、おいそれと残飯を畑に捨てるのは罪悪感があるなと感じていました。

そんなときに木の箱の土に埋めれば自然に生ごみが消滅するという情報を得て、考案者にお会いし直接指導を受けました。それが生ごみ処理容器「キエーロ」です。特徴は手作りの木箱に透明の屋根(ポリカ波板)を斜めにつけ、その箱に黒土を入れ、「土(バクテリア)、太陽、水、空気」の力を借りて生ごみを分解するシンプルで環境にやさしい方法です。

掛川版「キエーロ」 きんじろうくんの焼き印も入っています!

木箱に透明の蓋がつけられた生ごみ処理器。きんじろうくんの焼き印も入っている。

蓋を開けた生ごみ処理器「キエーロ」。中の黒い土が見えている。

 

早速、「キエーロ」を取り寄せまして自宅での係の仕事です。今までは毎日の日課だった生ごみ処理作業が3日から4日に一度に、夜間が早朝に変わりました。回数が減ったのは有り難いのですが、早朝はそれなりに気合いが必要です。冬場からのスタートですので、埋める箇所を5箇所設定し、2週間に一度くらいで元の場所に戻る作戦です。使い始めて生ごみが実際に消えていくのがとても不思議で、自然の力(バクテリア)に感動しました。調子に乗って残った汁物や廃食油をがばがば入れ二ヶ月ほどすると生ごみが残るようになってきました。水分も多すぎたのかもしれません。やはり処理能力を超えた量が投入されたために、バクテリアが食べきれなくなってきたみたいです。固い小石の様な塊も増えてきましたので、少し休ませることにしました。生き物を飼っていることが実感されます。休憩中の4月に精米器を購入しましたので、毎日出る米糠も投入し、水分も控えめで再度挑戦です。気温も上がってきましたので投入箇所を5箇所から3箇所に変えて、まめに前回箇所を攪拌することにしました。掻き混ぜると、蒸気が白く立ち上がる位に土の温度が上がっています。米糠を投入したことがバクテリアの活動を活発にしているのかもしれません。なんだかうれしくなってきます。

6月1日から7月15日(45日間の生ごみ量 合計38.61キログラム)[日平均858グラム]4人家族

6月1日から7月15日の間の生ごみの投入日と処理量
投入日 6月3日 6月6日 6月8日 6月10日 6月13日 6月17日 6月20日 6月23日
処理量(キログラム) 1.20 1.84 2.56 1.68 2.52 2.68 2.20 2.13
投入日 6月26日 6月29日 7月1日 7月5日 7月8日 7月11日 7月14日 7月16日
処理量(キログラム) 2.20 2.15 2.36 3.75 2.06 2.56 3.04 3.68

最近の処理状況を載せさせていただきましたが、キャベツ、トウモロコシの芯、スイカの皮などが多くなってきたため、分解が遅くなってきました。どうしてもすべて処理してもらおうと無理して投入してしまいます。まだまだ試行錯誤の連続です。

生ごみ処理は毎日のことで面倒です。分解を楽しみながら生ごみ処理ができる「キエ-ロ」と上手に末永くつきあっていきたいと思います。
みなさんも、電気も使わず故障もしない、地球にやさしい「キエーロ」を使って、生ごみ減量に挑戦してみてください。きっといいことがあるかも・・・

  • 生ごみ処理容器「キエーロ」を始めてみませんか?(掛川市ホームページ)