消防次長兼消防総務課長 大石和博
第36回静岡県消防操法大会が、9月10日に静岡市葵区与一ヘリポートにおいて開催され、掛川市消防団は小笠支部(掛川市・菊川市・御前崎市)の代表として、「小型ポンプ(可搬ポンプ)操法の部」に出場しました。
本大会は、防ぎょ技術の向上と団員の士気の高揚を図る事を目的に、2年に一度開催されるもので、県内10支部の代表が、ポンプ車の部に10チーム、小型ポンプの部に10チーム、計20チームにより競われました。
開会式
川勝県知事への敬礼
優勝旗返還
消防操法は設置された防火水槽から、給水し火災現場を意識した火点(かてん) と呼ばれる的にめがけて放水し、撤収するまでの一連の手順を演じるもので、ポンプ・ホースなどの操作を速く正確に行うとともに、動きの綺麗さを競い、採点は各個動作の正確さ及び火点の的が倒れるまでのタイムなどが減点法で採点され、減点が少ないチームが上位となります。
掛川市消防団は、合併以前から毎年消防団査閲大会を開催してきましたが、平成23年度に、団員の確保対策や、行事・訓練の見直しによる入団促進のために、消防団活性化検討委員会を立ち上げ検討した結果、実災害に対応した訓練を積極的に取り入れ、団員家族の負担を軽減するため、査閲大会及び大会に向けた訓練をゼロベースで見直しを行い、平成24年度から市の操法大会は行われておりません。
前回4年前の平成25年には「ポンプ車操法の部」に掛川市は出場しました。予選会である査閲大会を開催されていないため、出場隊の選抜は市内30分団の中から出場を希望する分団を募り、大須賀第2分団が出場しました。真夏の暑い中での過酷訓練に耐え、見事準優勝の栄誉を勝ち取りました。
さて、本年度は前回同様に出場を希望する分団を募り、倉真分団が希望、もう1隊を各方面から1名づつ選抜し、2チームで出場隊を決める事としました。
7月5日に消防本部の庁舎前で、県議・市議・区長会長の方々を来賓に迎え結団式を開催し、7月10日から小笠支部訓練指導員の指導の下、月曜日・水曜日・金曜日の週3回市役所の駐車場で猛暑の中、厳しい訓練が開始されました。
訓練風景
結団式
8月25日には、代表選手選考会が行われ、それぞれ甲乙付けがたい結果でしたが、指導員の厳正な審査により、倉真分団が正隊に選抜隊が副隊に決定しました。
9月3日には市役所駐車場において市長をはじめ、県議、市議、区長会の方々においで頂き、激励会を開催しました。
激励会時の操法披露では、可搬ポンプのエンジンが始動せず、放水する事が出来ないハプニングもあり、一層気を引き締めて、最後の一週間の訓練に励みました。
激励会
そして、いよいよ大会当日を迎え、我が掛川市は午後1番目の6番目に出場し、基準タイムの45秒より(操作開始から放水により火点の的が倒れるまでの時間)2秒も早い43秒で的を倒し、全10チーム中、段突の一位のタイムで、優勝の期待が大いに膨らみなしたが、若干の減点があり、惜しくも三位という結果となりました。その中でも1番員の松浦和輝(班長)が最優秀者賞を受賞しました。
大会を通じ、出場選手、倉真分団の結束はもちろんのことではありますが、掛川市内の30分団から1名ずつの番手指員、団本部、応援隊と掛川市消防団が一致団結し本大会に臨めたことは、今後の災害現場に役立つことと思います。
普段は自らの仕事、家庭をもちながら、掛川市の消防防災のために、御尽力頂いている消防団員はもとより、2ヶ月間の長丁場の夜間訓練に御協力頂いた、御家族と勤務先の企業の方々に感謝と敬意を申しあげます。
なお、次回大会は平成31年度に開催予定で、当市消防団は「ポンプ車操法の部」に出場予定です。
「あっぱれ! ! 掛川市消防団! ! 」
団長への申告
大会操法
大会操法
表彰式
入賞メンバー
左から(全員倉真分団員)
指揮者 児玉太輝
1番員 松浦和輝(最優秀者賞)
2番員 橋本将卓
3番員 岡田友亮
補員 児玉拓郎