掛川市シティプロモーション課長 岡田美穂
今年度から掛川市でスタートした「掛川市のシティプロモーション」について、御紹介をしたいと思います。人口減少社会の到来が深刻な問題として取り上げられている中で、全国の市町村がシティプロモーションの推進に取り組んでいます。掛川市では従来から、「報徳の精神」や「生涯学習」さらに「協働のまちづくり」などの取り組みを通じて、まちの魅力づくりを進めてきました。
今後は、掛川の地域資源をさらに磨き上げ、地域の活性化をはかることで、将来にわたって”住みたいまち掛川市”を目指して、シティプロモーションを推進していきたいと考えています。
シティプロモーション推進体制の構築に向けて
＜シティプロモーション宣言＞
当市では今年6月に市役所内に「シティプロモーション庁内推進本部会議」を設置し、市役所全部署から「庁内推進員」を選出して、シティプロモーション推進体制の構築に取り組んでいます。
また市民協働型のシティプロモーション推進を目指して、市民・企業・大学・NPOなどに参画を呼びかけたところ、約100団体もの御賛同をいただき、8月には市民総ぐるみの「シティプロモーション市民協働会議」を発足しました。これからは掛川の魅力を再発見し、まちに住む人や関わる人たちの想いを共有し、「掛川はこんなに良いところがたくさんある。」「もっと多くの人に知ってもらいたい。」というまちの推奨や地域への参加意欲などを高める活動をみんなで進めています。
『知れば知るほどおもしろい！』
最近は「インスタ映え」という言葉が流行しており、SNSを利用する人が増えています。個々のライフスタイルを多くの人に発信し、互いに共感し繋がり合う新たな価値観が広まる中で、掛川に興味のある人だけではなく、接点のない人や遠隔地の人にも掛川を身近に感じてもらえるチャンスになります。また、そのまちの売り込み方次第で、まちの印象や地域への参画意欲も変化してきます。
そこで、まちの魅力を共有する「掛川市シティプロモーション市民協働会議ワーキング」を8月から開催し、掛川の魅力ある場所・産物・人物など約700個以上のアイデアを出し合い、9 月には一番人気のあった「天浜線沿いの田園滑走路」「時ノ寿の森」「中村砦」「遠州横須賀街道」など6か所を巡る『市内魅力発見バスツアー』を行いました。参加者からは「まちづくりに関わる人から話を聞き、さらに魅力が広がった。」「地域の人と繋がることが、大事だと思った。」「住んでいると当たり前だった自然やまちが素敵に見えてきた。」などの感想が聞かれました。現在はまちの空気感やめざす姿を現す“ブランドメッセージ”の検討を行っており、今後は多くの方に市民投票に参加していただくようにお知らせをしていきます。
＜天浜線沿いの田園滑走路＞
＜遠州横須賀街道＞
”住みたいまち掛川市”を目指して
当課は移住定住相談の窓口であり、最近移住した方々に掛川の印象をお聞きしたところ、「自然環境がよく、温暖で子育てしやすい。」「市民が親切で穏やか」「田舎過ぎず、適度に栄えている。」などとともに、多くの方が今後も住み続けたいという御意見を頂きました。毎年民間会社が実施する「住みよさランキング」においても、県内で2年連続3位になり、『住みよさ』が大きな魅力にもなっています。
時代とともに豊かさの観点が変わり、地域への価値を持ち始めている人の多くは、人とのゆるやかなつながりや安心感など、貨幣的価値に還元できないものを求め、これまでとは異なるライフスタイル、価値観、仕事、帰属意識が生み出されつつあると感じています。その人が望む生活やライフスタイルを含めて、地域でどのような暮らしが提案できるのかを企業や市民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
今年度末には、掛川の魅力を紹介するサイトを制作し、市内外に情報発信するとともに、首都圏などで開催される移住相談会やキャンペーンなどでも”住みたいまち掛川市”をPRしていく予定です。
まずは自分ごとから、参加も大歓迎です！
掛川に愛着を感じている市民の皆さん、なんとなく空気がなじむと感じている方、関心のある方など、皆さんから見た「まちの魅力の情報発信」とともに様々なアイデアを出し合う『掛川市シティプロモーション市民協働会議ワーキング』にぜひご参加ください。また、地域活動や市民活動、企業活動の中でシティプロモーションに取り組んでいる事例がありましたら、情報をお寄せください。
最後にお知らせですが、掛川がもっと好きになる！シティプロモーションスタート記念の一環として、『出張！なんでも鑑定団in掛川』を平成30年2月10日(土曜日)午後1時から(正午から開場)掛川市生涯学習センターにて開催します。
ぜひあなたのお宝を御応募ください。(12月15日(金曜日)締め切り)
掛川市のシティプロモーション事業につきましては、掛川市のHP「公式フェイスブック」「シティプロモーション通信」「広報かけがわ」などでお知らせをしています。
