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第710回 今日を良い一日にしよう!

2018年1月30日更新

掛川市地域医療推進課長 大竹紗代子

今日を良い一日にしよう!
朝起きたとき、仕事に出かけるとき、外出するとき、いつも思う言葉です。毎日そう思っていれば、振り返った日々はずっと良い日だったと思えるはず…。良い日にするには努力も必要ですけどね。

なぜそう思うようになったのか、きっかけは思いもよらない病気になったから。
いつもどおり受けた人間ドックで、いつもどおり「このままだとメタボリックシンドロームまっしぐらだよ。」と言われるものと思っていたら、「エコー検査で気になるものが写っている。できるだけ早く受診したほうがいいからこの場で予約を入れましょう。」と言われたのです。予想外の展開にドキッ! 一瞬で色んなことを考えました。「従姉妹二人が同じ病気で亡くなってたな。次は私なのかぁ。」「いやいや、前にもそんなこと言われたけど再検査したら何もなかったし、まだ気になるだけじゃん。大丈夫、大丈夫。」とかね。

体の調子が悪い女の人が布団の中ででマスクをしている

それから2ヶ月間、色々な検査を受けましたが結果は、やはり「黒」でした。手術が決まってからも検査・検査。また、しばらく仕事を休まなくてはならないため、なるべく周りの人達に迷惑をかけないようにと毎日めまぐるしかったので、手術日を迎えるまで悲しみに浸るということはありませんでした。でも手術後、麻酔から目が覚めて自分の身体の変化を目にしたとき、ショックで悲しくて、このときばかりは落ち込みました。
その後も、治療のせいで気持ちが悪かったり、次々と身体におこる変化に傷ついたり、やる気も出ず不安いっぱいの日々をおくり、結局約8ヶ月仕事を休んでしまいました。

 

ようやく投薬以外の治療が終わり仕事に復帰です。しばらくのブランクに不安はありましたが、出勤したらそんな気持ちは何処へやら。目の前にある問題に取り組むこと、同僚と忙しい忙しいと愚痴を言い合うこと、ほんの小さな良いことも喜びを分かち合うことで、心にずっとあった不安は薄れていました。あれ?なんか仕事が好きっ! みたいになっちゃいましたね。

女の人が歩きながらうれしそうに食べ物を食べている

確かに、忙しいとグズグズと考えている余裕はなくなるので、マイナスなことはあまり考えなくなりましたが、私の気持ちを癒やしてくれるものはそれだけじゃありません。(むしろ仕事以外のことが癒やしになっています。)
それは美味しい物を追い求めてあちこちに出かけることだったり、映画を観ることだったり、庭いじりだったりと様々。今日は仕事しかないじゃん。というときは、寄り道して帰ろうかと考えたり。最近では、昼休みに職場の数人で身体を動かすリフレッシュタイムも楽しみの一つになっています。

 

まだ治療は半ばにあります。でも不安だけをつのらせていてもつまらない。
楽しい、美味しい、やり切ったぞっ!なんでもいい、とにかく今日を良い一日でしめくくる事を考えるようになりました。ちょっと楽天的過ぎる気もしますが、いいんです。先のことは分からないのですから。

あなたの今日は良い一日でしたか?

白衣を着た医者と患者が椅子に座って話している

追伸:職業柄一言。みなさんは定期的に健康診断を受けていますか?
病気の早期発見ということだけでなく、この一年間の自分の生活を
振り返るよい機会ではないかと思います。
心も体も健やかに、良い一日をおくることができるよう、健康診断
を受けましょう。

 

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