静岡県の感染状況は、「警戒レベル5(特別警戒)」、国の感染警戒区分「ステージⅢ」(感染者急増)となっております。また、1月7日及び13日に、東京都をはじめとする11都府県に緊急事態宣言が発出されました。静岡県での感染の急拡大は、年末年始に帰省等を通じた家庭内感染や友人間の感染拡大が発生し、年始の職場等での感染拡大に繋がったと推定されています。
本日の静岡県新型コロナウイルス感染症対策本部会議をうけ、掛川市でも本部会議を開催しました。改めて市民の皆様には感染防止対策の強化、徹底をお願いいたします。
感染防止対策の強化
- 県境を越えた移動は自粛すること。県外からの訪問者に対しても、自粛を要請すること。緊急事態宣言地域への通勤・通学者は移動の7割削減を目指すこと
- 県内においても不要不急の外出を控えるなど、できる限り外出機会を減らすこと
- 人と接する場合には、必ずマスクを着用すること
- 同居の家族以外については、飲食店だけでなく、職場の休憩室などを含め、飲食の場などでのマスクを着用しない会話を行わないこと
- 高齢者など重症化しやすい方のいる家庭では、家庭内感染を避けるため、家族であっても感染防止対策をとること
- 最近のクラスター発生店舗においては感染防止対策が徹底されていなかったことを認識し、飲食店等においては、改めて、各業種組合のガイドライン等に基づき、感染防止対策を徹底すること
感染リスクが高まる「5つの場面」
場面1 飲酒を伴う懇親会等
- 飲酒の影響で気分が高揚すると同時に注意力が低下する。また、聴覚が鈍麻し、大きな声になりやすい。
- 特に敷居などで区切られている狭い空間に、長時間、大人数が滞在すると、感染リスクが高まる。
- また、回し飲みや箸などの共用が感染のリスクを高める。
場面2 大人数や長時間におよぶ飲食
- 長時間におよぶ飲食、接待を伴う飲食、深夜のはしご酒では、短時間の食事に比べて、感染リスクが高まる。
- 大人数、例えば5人以上の飲食では、大声になり飛沫が飛びやすくなるため、感染リスクが高まる。
場面3 マスクなしでの会話
- マスクなしに近距離で会話をすることで、飛沫感染やマイクロ飛沫感染での感染リスクが高まる。
- マスクなしでの感染例としては、昼カラオケなどでの事例が確認されている。
-
車やバスで移動する際の車中でも注意が必要。
場面4 狭い空間での共同生活
- 狭い空間での共同生活は、長時間にわたり閉鎖空間が共有されるため、感染リスクが高まる。
- 寮の部屋やトイレなどの共用部分での感染が疑われる事例が報告されている。
場面5 居場所の切り替わり
- 休憩室、喫煙所、更衣室での感染が疑われる事例が確認されている。
- 仕事での休憩時間に入った時など、居場所が切り替わると、気の緩みや環境の変化により、感染リスクが高まることがある。
人との接触を減らす、10のポイント
1 ビデオ通話でオンライン帰省
2 スーパーは1人または少人数ですいている時間に
3 ジョギングは少人数で。公園はすいた時間、場所を選ぶ
4 待てる買い物は通販で
5 飲み会はオンラインで
6 診療は遠隔診療
- 定期受診は間隔を調整
7 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
8 飲食は持ち帰り、宅配も
9 仕事は在宅勤務
- 通勤は医療・インフラ・物流など社会機能維持のために
10 会話はマスクをつけて
感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫
利用者
・飲酒をするのであれば、①少人数・短時間で、②なるべく普段一緒にいる人と、③深酒・はしご酒などはひかえ、適度な酒量で。
・箸やコップは使い回わさず、一人ひとりで。
・座の配置は斜め向かいに。(正面や真横はなるべく避ける)
(食事の際に、正面や真横に座った場合には感染したが、斜め向かいに座った場合には感染しなかった報告事例あり。)
・会話する時はなるべくマスク着用。
(フェイスシールド・マウスシールド※1はマスクに比べ効果が弱いことに留意が必要※2。)
※1 フェイスシールドはもともとマスクと併用し眼からの飛沫感染防止のため、マウスシールドはこれまで一部産業界から使われてきたものである。
※2 新型コロナウイルス感染防止効果については、今後さらなるエビデンスの蓄積が必要。
・換気が適切になされているなどの工夫をしている、ガイドライン★を遵守したお店で。
・体調が悪い人は参加しない。
お店
・お店はガイドライン★の遵守を。
(例えば、従業員の体調管理やマスク着用、席ごとのアクリル板の効果的な設置、換気と組み合わせた適切な扇風機の利用などの工夫も。)
・利用者に上記の留意事項の遵守や、接触確認アプリ(COCOA)のダウンロードを働きかける。
★従業員で感染者が出たある飲食店では、ガイドラインを遵守しており、窓を開けるなど換気もされ、客同士の間隔も一定開けられていたことから、利用客(100名超)からの感染者は出なかった。
【飲酒の場面も含め、全ての場面でこれからも引き続き守ってほしいこと】
・基本はマスク着用や三密回避。室内では換気を良くして。
・集まりは、少人数・短時間にして。
・大声を出さず会話はできるだけ静かに。
・共用施設の清掃・消毒、手洗い・アルコール消毒の徹底を。