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第553回 「週末保育奮闘記」

2015年7月31日更新

掛川市こども政策課長 松浦伸明

一昨年の夏、姪が生まれました。縁あって、週末の金曜日夕方から月曜日朝まで預かることが続いています。何回か預かることが続いた時、預かることへの不安と戸惑いを感じました。姪は身内ではあるものの、やはり他人の子。自分の子ならば、どのように育とうが最後まで責任が持てます。預かっている時に怪我をさせたり、病気への対応が遅れたらどうしよう。預かるうちにだんだんと不安が増しました。

赤ちゃんの世話をするのは、20年以上も前に終わったことです。抱っこするのも、ましてや、風呂に入れるのも、おっかなびっくり。首がすわっていない子に不安を感じながら、自分の子どものときはこんなふうに入れたよなと思い出しながら一緒に入りました。一歳くらいまでは私が入れ、一歳を過ぎて歩けるようになった頃から、入浴は妻と替わりました。風呂上がりの体ふきからパシャマを着せるまでが私の役割となりました。このころになるとおだてながら服をきさせる技術も私に付いて、自分ながらたいしたもんだと思えるようになりました。

食事。夕食は近くに住む妻の実家で食べる事が多かったので、お爺ちゃん、お婆ちゃん、妻や私のだれかが食べさせたり、食べる手助けが出来ます。反面、朝食は・・。土日の朝で時間的な余裕のある私が食事の担当です。ご飯、味噌汁、おかずをそれなりに熱くない程度にさまして、姪に全部食べてねっていう気持ちで出します。食事に好き嫌いはなく、食べ方もムラのない子なので、食事は楽と言えば楽だと思っています。ただ、1歳半ころからは、自分で食べたい時期で、スプーンで一生懸命に食べようとしました。2歳に近づいた今は、箸で食べようともしますが、うまく口に運べるはずもなく、気長に見守り、箸で挟めて口に入れば、拍手して褒めます。自分の子の時は、こんなに褒めたかと思うくらい褒めてしまいます。

掛川市こども・子育て支援事業計画の体系図

おしゃべりは1歳半ころから達者になってきました。しゃべり出すと、姪と会話出来ることが楽しくなり、一生懸命単語を教えるようになりました。うまく発音出来ない言葉は、私の口の動きをみて、口の動かし方をまねて発音します。今では、大人の会話に入り込んできます。「聞いているんだね」っと、下手なことは言えないと妻と苦笑します。一歳で歩き始め、2歳になる今、上手に歩くことに伴って会話力が増しているように思います。姪の世話をする事で、二本の足で立つことと意味深さを感じました。

姪の週末保育を通して子どもの成長を目の当たりにし、子育てや、子育て世代への支援の大切さを実感しています。今年4月から国の子ども・子育て支援法が始まり、昨年度、法に基づいた「掛川市子ども・子育て支援事業計画」を策定しました。教育、保育、地域の子育て支援の充実のための計画で、計画推進役のこども政策課として、計画の基本理念「子どもが健やかに生まれ育つまち掛川」を目指したいと思います。

掛川市子ども・子育て支援事業計画の体系図

基本理念

子どもが健やかに生まれ育つまち掛川

基本目的

子どもの視点

1.すべての子どもが、「生きる力」を身につけることが出来るまちにします。

共通の視点

施策 協働 施策連携

1-1 子どもが心身ともに健やかに暮らせる環境の整備
1-2 発達に応じた乳幼児教育が受けられる環境の整備
1-3 確かな学力と豊かな心が身につく教育の推進

家庭の視点

2. すべての保護者が子育てや子どもの成長に喜びと希望、責任を感じることができるまちにします。

共通の視点

施策 協働 施策連携

2-1 家庭での子育て力の向上
2-2 保育ニーズに応じた保育環境の設備
2-3 家庭の状況に応じた支援の充実

地域の視点

3. 社会のすべての構成員が、協働で将来の掛川市を担う人材育成に取り組んでいるまちにします。

共通の視点

施策 協働 施策連携

3-1 保育や教育を地域主体で抱える環境の整備

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