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第468回 薪焚き人(まきたきびと)になりました

2014年2月28日更新

掛川市企画政策部参与 佐藤 益男

幾つになってもデビュー戦は、ドキドキ、ワクワクと緊張感と高揚感を伴う。

一昨年の秋にチェーンソーで玉切りにし、筋肉に訴え苦労して斧で割った薪を、慣らし炊きを終えたばかりのストーブに投入する。
ちょろちょろと頼りなげで恥ずかしそうに燃えていた火が、やがてゆらゆらと楽しそうに踊り、ぱちぱちと薪が口ずさむ。
暖かな空気が少しずつ部屋を溶かし始め、からだと心をやわらかくしていく。
庭に出て屋根の煙突を見上げると、温度を上げた空気が陽炎となり雲を揺らす。
木の燃える匂いが、ほのかに漂う。
この匂い、懐かしいなぁ~。

懐かしい匂いとともに昔がよみがえる。

そうだ。
子供の頃、楽しんで『かまど』で火をおこしていたんだ。薪でお風呂も沸かしたしね。
鉄釜のお風呂を薪で焚けば、じんわりと体の芯まで温まる。

ボタンひとつで何でもできる時代。
寒いなと思えば、エアコンのスイッチを一押しするだけ。
便利で楽ちんだけど、なんとなく味気ない気もする。
手間もかかり、それなりの苦労と努力と忍耐を求められるけど、薪ストーブは面白い。
ほら、「手のかかる子ほどかわいい」って昔からいうでしょ。

スローでエコロジーで、そして何よりも心のゆとりを感じられる暮らしを、薪ストーブとともに送っていきたいと思っています。

軒下に積み重ねられた沢山の薪
汗の結晶、一昨年割った薪

白色の軽トラックの荷台にいっぱい載せられた薪
友だちからのプレゼント。
感謝、感謝の軽ットラ満載の薪の山。

 

青空に映える屋根の上の煙突

黒色の薪ストーブ
期待の新人、我が家に登場。寒い冬を暖めてね。

 

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